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2008.05.18

心のシャッター

060406toyama今日は、kouichiさんの能登ライド200とN部さんのカツカレーうどんの会に参加の予定であったが、夕方の野暮用がキャンセルになって丸一日時間がとれることに。天気も全く心配なく、暑くも寒くも無いこの時期に山岳ロングは外せないと、急遽、仕込み済みの富山湾岸伝書鳩ライドに行ってきた。

初夏の日差しだが、吹く風はどこか春の名残の冷たさがあって気持ちいい。新緑に浮かぶ、フォッサマグナ上のまだ雪をかぶった山々。久比岐自転車道を笑顔で走る親子。大平峠から下ってくるさわやかなランナーたち。黄金色に輝く冬まき小麦のじゅうたん。田植えがすんだばかりの水田に映る農村の逆さ絵。みんな、カメラに納めたい。でも時間が惜しい。いやサドルの上から見つめていたい。そんな思いで「心のシャッター」を切っていたのだとと思う。(キザったらしーなぁ~)

主なルート:直江津-(久比岐自転車道)-糸魚川-青海川-(k155、大平峠)-宮崎海岸-(k60)-入善-(k2)-滑川-(k1)-神通川-(R415)-堀岡-(ferry)-越の潟-海王丸パーク-(R415,k57)-西海老坂-k32-小矢部-天田峠-
走行距離【190】km

今日は倶利伽羅駅の始発で輪行。高岡ではくたかに乗り換えて、ゆっくり朝食を食べたり本読みしている内に8時前に直江津到着。準備には輪行袋の格納に手間がかかって20分を要した。直江津の街は初めてだと思う。今日は佐渡のロングライドだからフェリーへのアクセスもチェックしてみる。港までは自転車で5分。自転車付きの2等切符との差額は1000円ちょっとだから単独ならば、船輪行より駅輪行が便利かも知れない。ちなみに直江津港の駐車場は50円/h。まる2日ならば2400円。

直江津市内は風情のある町並みが残っていて、道行く人を雪から守る雁木(がんぎ)が目を引く。多くは金属製だが、下の写真のようなクラシックなものも残っていた。写真を撮っていると、そのおうちの奥様が出てこられてあれこれ説明してくれた。この雁木は明治のもので100年は経っているとのこと。個々の住宅や商店が軒先を公共財として提供するオープンな雁木造りは、とかく閉じたイエにこだわる日本には珍しいシステムだと思う。

道草している内に、伝書鳩ライドは9:00過ぎにスタート。旧道を走った後町外れで8号線に合流する。「久比岐自転車道」の大きな看板を発見するがとりつきが20%はありそうなあれた劇坂。しばらく行けば再合流できるであろうと西進するが、これとおぼしき脇道はずっと山間部へ入っていたりで5kmほど走った有間川でようやく合流できた。

クルマの脅威がないサイクリングロードは楽しいものだ。この道は旧北陸線の跡地を利用しているので、アップダウンは少ない。300mほどのトンネルが数多くあって、真夏ならこの涼は格別だろう。のんびりサイクリングを楽しむならおすすめ。多くのサイクリストも見かけたし、関東の有力チームの集団も。案内も豊富で、クルマの進入も丁寧に防いでくれるが、先を急ぐロングのサイクリストには煩わしさも感じられる。

糸魚川通過は11:00前。ずいぶんかかってしまったな~。8号をそれてほぼ海沿いの西進を続ける。2年前のGF糸魚川でお世話になった最後のエイドポイントを通過。交通量の少ない姫川橋を渡って、旧街道とおぼしき町並みを青海川まで。デンカ化学の大きなプラントを回り込むようにして遡上開始。今回のロングのメインディッシュ上路越だ。青海川は水量はさほどでもないが海が迫っているとは思えないほど流れは急で、ほとんど崖のような黒姫山がコチラを見下ろしている。橋立ヒスイ峡への分岐から本格的な登りにかかる。


先頃導入したコンパクトクランクのお陰で、多少の登りが出てきても身構えることは無くなった。アウターでもある程度の登りはこなせるし、アウターローを駆使するトリム機能の恩恵を始めて実感することができた。登りの緩急を繰り返しながら進んでいくと、人が住んでいるのだろうか廃村後のような風情だが、アケビ色の花をつけた木々がだけが多くこの村を華やかならしめている。

登り中盤は勾配は緩く、私でも10km/h前半で登攀可能。70%はメディオハイ、30%はレストでペースも緩急入れながら標高を稼いでいくと遠く山々を見渡せる展望台に出た。案内板に寄れば直下の青海川上流は、上杉謙信の時代から開かれた金山跡で、ピークは明治の頃であったという。町ができ発電所もできて、イルミネーションがともされその明るさは直江津からも確認できたそうな。もちろん、今は深い森に包まれている。

ピークの大平峠には12:00に到着。意外と軽かったなとすぐ下りに入ると「通行止め」の看板が。あれー、某関係筋からは大丈夫と聞いたのに。ここまで、石一つ落ちていなかったし景色も最高だっただけおしいなー。クルマがいなかったのはそのせいか。失礼して先に進むと、大規模な土砂崩れ。行くといっていたkouichiさんやN部さんに友達甲斐の無いことした罰かも知れない。(以下略)

お昼は朝日で定番のタラ汁を頂くつもりで聞いた店を探すけど見つからない。だんだん暑くなってきて熱いタラ汁もどうかと思われそばでも先へ進む。宮崎海岸からは一切8号線にまみえることなく富山湾岸沿いを進む。折からの追い風に乗って県道をひた走る。結局、入善でコンビニうどん。やっぱり、タラ汁いっとくべきだった。

k2に入って黒部、魚津とつないでいく。まだ追い風基調。予報では風向き変わるようなことをいっていたので30km/h前半でできるだけペースを落さないように回して距離を稼ぐ。この辺から交通量が多くなってきた。しらない間にk1に入り、滑川の旧市街地に入ったところで道幅が狭くなり、交通量も減っていい雰囲気が漂い始める。この辺は始めてきたけど、古い町並みが数多く残っているなー。古道師匠のばったさんのHPで予習してくるべきであった。

近年建てられた家も、町並みを意識している。全体的に調和のとれた日本の風景だ。ただ、一軒一軒の痛みが目立つ。この姿であと10年持つだろうか。海も近いしこのまま現状維持は難しいかもしれない。心のシャッターを押しながらスピードを落さないように先を急ぐ。岩瀬浜の競輪場を通過、大きな山車が出ているお祭りを横切って、R415をひたすら西進。この先は渡し船しかないからクルマも少ない。堀岡の乗り場に着いたときには出航のブザーが鳴っていた。

もう15:00を回って、疲労もしみ出してきたが、あとはいつもの練習コース。最後までテンションを保った走りを心がける。幸いなことに今日はほぼ追い風に助けられたが、逆だったらどうであったろう。でも、200km近くを山岳を含めて楽しめたのは距離しか取り柄のない私は自信になったと思う。長時間乗ることのトレーニングとしての効果の程は疑問だが、自転車1台で、見知らぬ土地を肌で感じるこんな旅はたのしい。

ロードレーサでの輪行の身軽さも再認識。バックパックも持たずにジャージポケットとウエストバックのみ。やはり背中は開けておきたい。といっても、もう身軽な伝書鳩ライドもネタ切れ。宿泊を伴う重い荷物を背負ったりキャリアをつけてのツーリングは時間も体力も要求する。夏場なら着るものは知れているので軽装のロードレーサ輪行も無理ではないが暑いのが問題。ロードレーサの旅を続けるのならポータとしてのクルマが必要なのかもしれない。

といいつつ撮ってましたね。
富山湾岸ライド00富山湾岸ライド01富山湾岸ライド02富山湾岸ライド03富山湾岸ライド04富山湾岸ライド05富山湾岸ライド06富山湾岸ライド07富山湾岸ライド08

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コメント

太平峠行ったんですか!
いつもツーリングで親不知を走るたびに、
この峠走れば車の心配はしなくていいなぁ、って思ってたんですよ。
チャンスがあれば私もトライしたいです。

投稿: hiddy | 2008.05.18 22:31

◆hiddyさん、糸魚川から大平峠までは最高のコースです!しかし、その先は当分むりそうです。といいながら、、、。親不知を自転車で行かれたのですか。抜け道が無いので仕方ないのですが、とても恐ろしいです。まさに現代版の親不知・子不知でしょうか。

投稿: matta | 2008.05.19 18:52

ばんは。
濃い所に行かれましたね。w
私ゃ、境から大平峠は経験済みですが青海側はxです。(悲)

江戸期の上路は文字通りの山道迂回路ですが、江戸期以前は坂田峠http://tinyurl.com/4ytpdgから白馬に抜けていたらしいですね。
佐々政則が厳冬期のアルペンを越えたという話がありますが、坂田峠を越えたという説もあります。
まぁ、それだけ歴史が濃~い所ですね。w

投稿: ばった | 2008.05.20 20:57

◆ばったさん、コメントありがとうございます。アルプス越えは結果はおいといて、歴史エピソードとしてはあまりに痛快過ぎます。坂田峠説ならばとも思いますが、いまでも雪ありましたから厳しいことには代わりありませんよね。橋立金山跡の案内には金の搬出は坂田峠経由だったとありました。それだけ、親不知も難所だったということでしょう。

投稿: matta | 2008.05.20 21:47

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