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2006.12.20

自転車レーン

地元新聞に「通学時に「自転車レーン」 バス通行帯の一部活用」の文字が。なんと片道2車線のうち1車線が「自転車レーン」になるそうだ。

場所は金沢市中心部に向かう国道。主に登校時の自転車の高校生と歩行者、クルマの競合が激しい箇所で、私もしばしばこの局面に遭遇していた。記事の通り、歩道が狭い上に路側帯もない。路肩には融雪装置が埋め込まれていて細身のロードタイヤではちょっと危険な箇所もある。それでも、自転車通勤諸氏や私は遠慮なく車道を結構いいスピードで走っていた。いや走れていた。

なぜなら、ほとんどの自転車は歩道を走っていたからである。それが「自転車レーン」によって車道解禁になる。もちろん、法のもとでは自転車は車道だけど一般の「常識」では歩道。それが解禁になるので従来からの車道派にとっては少々頭が痛いことになるのかもしれない。

今回の措置は区間1km、時間も通学時間帯に限られるが、遅刻間際などたがの外れた高校生がレースまがいのことをし出すのではと心配だ。また、記事にもあるけど従来からある自転車とバスの確執もより強いものになるかもしれない。なにより、私が高校生相手に大人気無いことをしでかすのではないかが一番心配だ。(笑)

しかし、歓迎しよう。全国初の試みだし、自転車の車道締め出しの陰謀も渦巻いている警察官僚にねじ込んだ国交省金沢河川国道事務所さんには敬意を表したい。ルールを守って高校生とニコニコ通勤していれば、クルマで通勤しているドライバーにも何か訴えるものがあるかもしれない。

まあ、とりあえず言質をとる訳でもないけど、記念に記事を貼り付けておきます。

通学時に「自転車レーン」 バス通行帯の一部活用 金沢の東山・森山 国交省など検討
070111hokkoku金沢市東山、森山地区の国道159号で、「バス専用レーン」での自転車通行帯設置へ向け、国交省金沢河川国道事務所と金沢東署、地元町会などが検討を始めた。多くの高校の通学路となっている現場付近は金沢一の自転車ラッシュ地帯とされ、歩道が極端に狭いため、自転車と歩行者、車がひしめく朝は事故の危険性が高まっていた。バスレーン内の「自転車道」は全国初の試みで、国交省などはバスと自転車の走行ルールなど「金沢方式」の運用方法を詰めていく。

自転車レーンの設置が検討されているのは、国道159号山の上交差点から浅野川大橋交番前交差点に至る約一キロ。この区間は、歩道幅が最も狭いところで〇・八メートルしかなく、朝は北部の桜丘、星稜、市中心部の県工、遊学館などへ向かう高校生たちが車道や歩道にあふれる状態となっている。

一帯は馬場小、森山町小などの通学路で、児童と自転車が歩道で接触したり、児童を避けた自転車が車道にはみ出て転倒するなど危険な場面もみられる。

道路交通法上は自転車は車両扱いとなり、左側通行で車道を走るのが原則だが、警察庁の懇談会は先月、交通量が多く車道が危険な場合に限り、歩道での自転車通行を認める提言をまとめ、自転車の道路交通上の位置づけも変化している。

非戦災都市の金沢の場合、自転車と歩行者が共存できる歩道は市街地では少なく、国交省などは山側環状道路の開通で国道159号の交通量が減少していることなどからバスレーンでの自転車通行帯導入は可能と判断した。

金沢河川国道事務所は来月中旬、県警や地元町会などを集めた「交通安全対策協議会」で、通行帯の幅や時間帯などを協議する。バスと自転車が一つのレーンを走るため、双方が安全を確保できるルールづくりが今後の課題となる。

早ければ来年三月中旬から試行する見通しで、同事務所の石川俊之交通対策課長は「安心して通行できる歩行、自転車の空間をつくり出していきたい」と話している。(2006/12/20 北国新聞)

(2007/1/11 北国新聞続報:安全な自転車空間新設 金沢で国交省が今春に実験 バスレーンの隅を通行)
「自転車を歩道から分離し、バスレーン隅の左側走行を徹底させることで安全を目指す。約二カ月間の試行後、本格実施を検討する。」だそうです。

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自転車社会学」カテゴリの記事

コメント

「自転車=軽車両」という意識が低い中での今回の試みは、歓迎したいです。
(今回の対象区間は1kmと短いようですが、歩行者にとっては「1km」は結構な距離なので)

投稿: Go-T | 2006.12.20 16:14

◆Go-Tさん、コメントありがとうございます。
>歩行者にとっては「1km」は結構な距離なので
そのような視点が欠けていました。この距離をママチャリに脅かされ歩くのはかなりストレスです。この道の裏手にはよくドラマで出てくるようなベンガラ格子の御茶屋街が有ったりするのですが、裏道がほとんど有りません。

だからこそ高校生の通学路になっているのです。少々ひねくれた書き方しましたが、本当はすごく嬉しかったりするんですよ。担当課長の「安心して通行できる歩行、自転車の空間をつくり出していきたい」に熱いハートを感じます。

投稿: matta | 2006.12.20 21:45

国交省かなざわの石川俊之です。
新聞報道や皆さんの話題のとおり、3月19日(月曜日)より「歩行者・自転車・クルマ・バス」それぞれが今より安全に安心して通行できる道路環境になることを目指して努力しています。
浅野川大橋~山の上区間は歩道が狭く、自転車と歩行者の接触事故や自転車の転倒事故が起きています。小学校の保健室には自転車とぶつかって擦り傷をした児童が訪れることもしばしばのようです。
3月19日からの試みですが「自転車だけが危険になる」とか、「自転車だけが悪者扱い」ではないかというご意見もあるのですが、前述のとおりみんなが今より安全で通行しやすい道路になればと思っています。
昨年4月の山側環状全線開通以後、この区間は「交通量が2割以上減少」、さらに昨年9月には「バスレーン指導強化区間」に追加指定されたこともあり、マイカーの大部分がバスレーンを守って走行していますので、車道を走る自転車の安全性は以前よりも向上していると思っています。
歩道を即時広げることができない現状で「安全をいかに早く担保するかを考えて考えて知恵を出したのが今回の試み」です。どうか皆様のご協力とご意見をお願いいたします。
宣伝ですが、この試みの詳細情報はHPで公開されております。URLを書きます。一度ご覧になっていただきご意見頂戴できれば幸いです。石川拝
<協議会情報>
http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/r159anzenkyo/
<道の点検簿>
http://www.hrr.mlit.go.jp/kanazawa/tenkenbo/
<ご意見はこちら>
ishikawa-t845n@hrr.mlit.go.jp

投稿: 石川俊之 | 2007.01.25 20:58

石川さん、直々のコメントありがとうございます。

頂いた詳細拝見して、今回の試みが警察を含めて国から地域まで、いかに多くの組織・コミュニティが横断的に関わっていることに驚きました。これを素早く取りまとめ地域の安全を担保することのご苦労は計り知れませんが、きっと全国に誇れる交通安全施策となるに違いありません。

ほんと微力ですがフォローアップさせていただくつもりです。今後ともよろしくお願いします。

投稿: matta | 2007.01.26 12:59

mattaさん、ありがとうございます。
4車線の国道で、バスレーンの左端にここを走って下さいという着色帯(路肩走行指導強化帯と呼んでいます。道交法の自転車専用レーンではありません。「自転車左側通行指導帯」の方がわかりやすいかも?)を設けるのは全国初だと思います。
金沢市は「国際観光都市かなざわ」であるべきなのに、訪れた外国人は「怖くて自転車に乗れない」と言うそうです。私自身、諸外国での自転車事情と金沢を比較してみたのですが差は歴然でした。
自転車も「軽車両」という意識が芽生えるといいなと思います。逆送・並進だけはどうしてもやめて欲しいと思います。
さて「路肩には融雪装置が埋め込まれていて細身のロードタイヤではちょっと危険な箇所もある。」これは重要なことです。山の上付近の融雪装置周りで幅3cm程度の浅い溝があることは徒歩で現地確認いますので近々修繕されると思います。
mattaさん、お金がない時代なので、今あるインフラ最大限利用、「知恵」を出し、壁があっても諦めず「古は自らが創る!」(つい力みました。恥ずかしい)、金沢でもこんなことができるんだと思って努力しています。
3月19日まであっという間です。気を抜かず、一歩一歩前に出て「実現」したいです。itosi3

投稿: itosi3 | 2007.01.26 21:44

◆itosi3さん、「古は自らが創る!」素晴らしいと思います。官・民・地域が一体となって知恵を出し合い、信頼関係を築くことができれば、きっと後世の金沢の「古」となることでしょう。

お作りになった資料、実験レポートなどをじっくり読ませていただきました。細かい点まで吟味されていてさすがプロ!舌を巻きました。私なりの意見-かなり自転車目線の(笑)-参考になるかどうか分かりませんが近いうちに投稿いたしますのでしばらくお待ち下さい。

投稿: matta | 2007.01.26 22:30

30日北國夕刊に大きく報道されましたが、着色の色彩が決まりました。

◎バスレーン隅の自転車空間 見やすい灰桜色に 古い町並みにも配慮
http://www.hokkoku.co.jp/_today/E20070130001.htm

濃い茶色をイメージしていたのですが、コンパネ大の色見本を現地で確認し決まりました。1.8m(灰桜色)+30㌢空けて(バスレーンの色)+1.8m(灰桜色)の繰り返しです。

日本人は畳の大きさが心地よく視認できるのだそうです。

投稿: itosi3 | 2007.01.31 01:05

◆itosi3さん、続報ありがとうございます!
「自転車空間」いいですねー。専用のレーンまで必要とは思いませんがクルマから脅かされない心理的バリアは自転車にとってありがたいものです。配色も金沢らしくて出来上がりを期待しています。私のコメントはもうしばらく、、、。(汗)

投稿: matta | 2007.01.31 22:15

mattaさん

お久しぶりです。
いよいよ始まりましたよ。

http://www.hokkoku.co.jp/_today/E20070223001.htm

投稿: itosi3 | 2007.02.24 02:43

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