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2006.11.03

砂利道

来週のレースのためロードバイクはもう現地に送ってしまった。もう手元には乗れるロードはない。しかし天気も良いので今日は久しぶりにシクロクロスバイクを引っ張り出して、砂利道ハンティングに出かけた。(写真:ハンドルにぶら下がっているのは、熊よけの鈴。hisaさんのマネをして前につけたらよく鳴りました。)

思えば、われわれが子どもの頃の70年代前半は、まだそこかしこ砂利道であった。当然、自宅の前も砂利道で雨が降れば、水たまりが良くできていた。寒い真冬の朝などその水たまりはカチカチに凍ってガラス板のような氷がはっていて、ガシャガシャ足や傘で割りながら学校に行った。出るのが遅くなってしまうと、もう既に割られてしまっていてそんなときは悔しい思いをしたものだ。

今はロードバイクで走るトレーニングコースの大半も砂利道であった。たとえば、旧国道8号線の天田峠は舗装されていたがそこから上の倶利伽羅不動尊までのアプローチはぐしゃぐしゃの砂利道であった。なぜ覚えているのかというと、小学2年生の私が父にはじめてサイクリングへ連れて行かれたのがココだったからである。

鉄棒のようなロッドタイプのブレーキがついた児童用自転車は重かった。当然、変速機などついていない。父にヒモで牽引してもらいながら汗だくで押して倶利伽羅不動尊まで上がった。下りはもっと辛く恐かった。初めての本格的ダウンヒルで、2回落車し、血を流しながら下ったことを鮮明に覚えていて、今でもココを下る時は身構えている自分に気がつく。

日本の経済成長とともに砂利道は次々と姿を消した。国道や県道、身の回りの生活道路はもちろん、私が自転車に乗りだした6年前からは、山奥の林道までもが次々と舗装されて、今日のように砂利道をわざわざ探しに行く有様である。主にロードバイクにのるサイクリストには誠に結構なことであるが、オフロード専用に作られているマウンテンバイクやマイナーだけど私が乗っているシクロクロスバイクはダートで本領を発揮する。

私が自転車を始めるきっかけを作ってくれたハチさんと先日雑談していて、MTBやクロス車のいいところは何ごとに関しても自由であること、このことに激しく同意したのであった。一見、ロードでは敬遠してしまう道も、クロス車で入ってみると奥には意外ときれいな舗装の道が広がっていたり、舗装じゃなくても初走りできる新鮮さは格別のものがある。

この今ではマイナーな存在になってしまったとはいえ砂利道は、無論ロードレーサにとっては厄介ものだ。広域に渡って高速に走り回れるロードレーサは例え100mであっても砂利道を敬遠する。そのデリケートなフレームへのダメージや、華奢なタイヤにパンクの恐れが出てくるためだ。私の住まう石川県金沢近郊のコースにも「目の上のたんこぶ」のような局所的砂利道は存在する。筆頭は、金沢から湯涌温泉そして県境を越え、お隣富山の刀利ダムに抜ける県道10号(*)であろう。県境近くにダートが出現する。これさえなければ、医王山をぐるっと一周するいいコースが手軽に楽しめるのに。身近なサイクリストからも同様の声が良く聞かれる。

また、今日久しぶりに見てきたかほく市のある県道も依然として砂利道だった。ここも快適なトレーニングルートのクリティカルパスになってしまっている。現場の雰囲気を見ての想像でしかないが、周辺住民や地権者と道路を管理する自治体との関係が不調に陥っていて改善していないからなのであろう。

こんなややっこしい道でも突破し、走ってあれこれ感じることができるオフロードバイクのコンセプトは先にもあげたけど「自由」。今からの紅葉、そして落葉を踏みしめて走る初冬までが旬。スピードも出ないので寒さも抑えられるし。また、このオフロードバイクのレースが今月お隣富山で目白押し。シクロクロス富山シリーズ!私も4,5戦に参加予定。初級のカテゴリはMTBでも参加できますよ。

(*)県道10号は2007夏に全線舗装されました。関連記事はこちら

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コメント

思えば、この一台さえあればどこへだって行けると思っていた少年時代のままなのでしょうね。
舗装路よりも遥かに自然を感じる未舗装路を走りながら、こんな所走って行けるのだろうか、このシングルトラックの先はどうなっているんだろうか、などと思いながらの探索は、まさにあの時の冒険心そのものかも知れません。

投稿: ハチ | 2006.11.04 18:55

◆ハチさん
先日はどうも。そうそうその冒険心がくすぐられますよね。勝手知ったるエリアでもシングルトラックや未舗装の林道の走行感は新鮮で、この時季限定ですが楽しいものです。また、新たなダート見つけましたので今度ご案内しますね。

投稿: matta | 2006.11.04 22:13

Mattaさん、私もロードに乗る前はMTBが大好きでした。砂利道も土手道も、歩道橋だって恐くなかった。もちろん今じゃ、ロード・バイクで、舗装路を快適に飛ばすのも快感になってしmさいました。でも、本来の自転車の楽しみ方は、こういった道を選ばずに走れる事にあるんではないでしょうか?一度手放したMTBをもう一度購入しようと思っている私です。

投稿: Choko | 2006.11.06 09:49

◆Chokoさん
コメントどうもありがとうございます。私も普段は専らロード派ですが、秋が深まり木々が色付き出すとなぜかダートが恋しくなります。そうですね。車道、歩道、路地裏など道を選ばず自由に走る楽しさは、舗装かどうかの条件は付きますがどの自転車にも与えられた特権ですね。ところで23日、お邪魔する方向で画策中です。その節にはよろしくお願いします。

投稿: matta | 2006.11.06 20:53

どこだーこの写真!行って見たい!
黒部にて、長い夏眠(謎)から覚めました。今頃になって走り出してもねえ・・・でも生き残りかけてがんばりまっせー。4戦5戦一緒にドロンコになってがんばりましょう!

投稿: ハラボー | 2006.11.07 01:25

mattaさん、23日お待ち申し上げております。

投稿: Choko | 2006.11.07 09:05

今はロードしか乗ってないけど実はMTBから始めました。動機はあの頃舗装されてなかった手取川堤防や河川敷、そして裏山を走り回りたかったからかな。四輪でもラリーやダートラしたかった位オフロードが好きでした。こっちの方の林道もほとんど舗装されてしまい残念です。シクロ頑張ってください!

投稿: hisa | 2006.11.07 14:01

◆ハラボーさん
私が昇格するまで待っててください!いつのことやら、、、(笑)
ところで、ココは宝達北西の山麓です。現在行われている広域農道工事現場にオーバラップする道でした。あと、同北東斜面に頑固なダートダウンヒルコース約5kmがありましたよ。レースが終わったら行きましょう!
◆Chokoさん
今のところクルマを使う予定。なんとか調整して参加したいです!
◆hisaさん
おー、hisaさんもオフロード派だったんですね。地図をみると白山周辺はたくさんの林道がクネクネしていて面白そうです。熊さえ出なければですけど、、、

投稿: matta | 2006.11.07 20:41

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