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2006.09.02

サディスティックロングライド

朝7時から犀鶴線を走り始めて延々100km余りを医王山、倶利伽羅峠などを縦走。同行の敬愛するサイクリストのひとりのkonaさんに、登りで完膚なきまでにやっつけられて:)悶絶するだけの私であったが、宝達山手前の河合山の「14%」の標識をみたkonaさんの嬉しい悲鳴を聞いたとき、後半のガイドとしてサディスティックな「悦び」が突如沸いてきたのであった。(笑)写真はkonaさんまさにぶち抜かんとすの図。

昨年、金沢の犀川上流の山奥を白山市鶴来から貫く林道「犀鶴線」開通した。地元金沢近辺のサイクリストの間でも話題になり、私もすぐにでも飛んで行きたかったが、機会に恵まれず、その素晴らしい景観とハードなヒルクライムの魅力を紹介されるサイトやブログを指をくわえて読むだけでだった。加えて金沢奥地のコースはまだまだ私にとっては未開の地、ひとりで行くにはためらいがある。そして昨日、突然チャンスが訪れた。

主なルート:-杜の里-鶴来-(犀鶴線,王道線)-夕霧峠-(百万石道路,k27,水元線)-松根-津幡・仮生-北横根-倶利伽羅-(天田線,八の谷線)-三国山-河合谷-(高津線)-宝達山-(押水バイパス,k59)-かほく-

自宅発着の走行距離【177】km、獲得標高:3400m
konaさんのレポートはこちら

昨日の丸岡・鈴鹿・乗鞍の打ち上げで、翌日の今日、犀鶴線を走られるというkonaさんに、せっかくならダメモトで去年走った医王宝達縦走ライドを乗っけて走りましょうと提案した。まさに蛇の道は蛇。こちらの思いはすぐ伝わったようで、「行きましょう!」とふたつ返事を頂いた。今年の合同新年会もそうだったけど、親睦会でスピード良く物事が決まるのは気持ちが良いものだ。翌朝、二日酔いのボーッとした頭は、もう肌寒ささえ感じられる朝の空気で次第に目覚めていった。

バイパス路側の気温は19℃。走り出しはアームウォーマがあってちょうど良い。6:00に集合場所の杜の里、勝木書店に到着。konaさんから野田山等の山地コースで鶴来へアプローチするルートの提案があったが、ざくっとした見積りではすでに160km超は免れない。気持ちはわかるけど、丁重に却下させていただいて穏当に山側環状で鶴来へ向かう。土曜早朝の山環は、車のプレッシャーも少なく意外と走りやすかった。獅子吼塾の坂尻通過は6:30。ここも、一度は挑戦したい、となると4:30家出か。鶴来町内でカッコイイTIMEのバイクで追いついてきたのはjohnさんでした。浄水場入り口で手取川上流の朝錬コースへ向かわれるのを見送り、いきなり本日のメインディッシュ、去年開通したばかりの金沢市駒帰町へ抜ける犀鶴線に取り付いた。

おしゃべりしながらダンシングでぐいぐい上がる。でもまだ先は長い。抑えていくけど初走りの新鮮さは気持ちを高揚させてくれるらしく結構いいペースで標高をかせぐ。心拍計のセンサーを忘れたので体感だけどメディオ縛り、最近上がりは悪いので160前半か。次第に眼下には朝日を浴びる手取川扇状地が開けてきた。見上げるとピークに近い林道が山肌をトラバースするのが見える。よし、あそこまでがんばって頭をとる!そう決めて若干の戦闘モードに入った。(笑)

しかし、まだそこから先が結構あった。抑えていたのかkonaさんはクルクルペダルを回して一気に先行。勾配が出てくると一層スピードアップして、コーナの2つは先へ行ってしまい、おニューのメットがススキの穂の上をかすめて消えていった。ここから宝達まで、10回はこのようなループが続いた。あーずいぶん水をあけられた気がする。自主朝錬とウメさんとの朝錬の成果とご本人。やっぱ、一人でたらたらやっててもだめなのね。沖縄まではまだ2ヶ月あるし、地道に行きましょうと決心した。

一旦、内川近辺に急降下して熊走大橋を目指しての登り。こちらは先ほどののぼりと比べると比較的緩やかで、気がつくとピークに達していた。しかし、ココまで走る車とは離合することは皆無。こんないいコースなのに2名のサイクリストにしか出会わなかった。一旦、熊走大橋のJAで休憩。konaさんのご令嬢PARISを舐めるように拝見する。やっぱバイクはホリゾンタルだな。トップとダウンチューブのPARIS独自のアイコンという造作も官能的だ。

王道線までの北陸学院大学グランド近辺は工事中が多い。どんどん整備が進んでいる。一度この春ローマンのchifさんにつれてきてもらったときとはまた変わった感じ。サイクリストにはまた嬉しいコースとなるであろう。王道線は初めてなはず。風がなく、白樺林のような高原チックな風情は魅力的だ。夕霧へ向かう激しい上り坂の序章としてふさわしい。見上峠でそれなりに戦闘モード。しばらく先行するけど、医王の里手前の激坂で軽くかわされた。西尾平通過後、ハンガーノック気味でペースを落としたkonaさんに追いつくけど、どうしたことか残雪ポイントでまたペースアップしておいていかれて夕霧峠へ。

夕霧峠からの眺めは最高。今日は空気が澄んでいるので金沢平野、砺波平野ともすっきり見渡せる。激坂のアップダウンをこなして、国見ヒュッテで休憩。水槽に入った清流のかわいい川魚を見ながら、管理の方に入れていただいた熱いお茶をすする。ヒュッテからは真正面に宝達山がどっしり裾野を広げていて、うっすら能登半島の形をうかがわせる。さあ、一気に下って県境縦走を続けましょう!しかし、スピードが乗った百万石道路途中でがっちりしたブロックのゲートで通行止めにぶつかった。

2週間前は通れたはずなのに。仕方ないので迂回路でどんどん高度を落としていく。当初、県境富山側の三軒茶屋につながる道だと思いこんでいたが、コンクリ激坂の砂子坂に出てしまい、県境石川側へずいぶん降りてきてしまったことがkonaさんのガーミンで判明した。一旦、k27でリカバリして縦走路の林道水元線でR304に出る。再び縦走する松根城跡へ向かう。ゴルフ場横をすり抜け、城跡はパス。R359から内山峠経由でホントは津幡・北横根へ縦走できるルートはあるけど残念ながらダート。一旦、津幡の仮生に下山して再び宝達丘陵に取り付いた。

北横根の激坂をやっとこさっとこやっつけて、尾根沿いアップダウンの縦走路を突き当たってようやくランチポイントの倶利伽羅不動へは12:00前に到着。大事なバイクは境内に担ぎ込んで、ゆっくり名物の茶そばとおにぎりを頂く。私たちが到着した頃には客は皆無。ふもとの新社殿に流れてしまって、この峠の蕎麦屋も存続危ういのかと心配したが、そば目当ての参拝客もボチボチ現れるようになった。

天田峠からは引き続きローカルな林道(天田線,八の谷線)を縦走。道を覆うようにかぶさっていた草もいつの間にやら刈られて走りやすかった。しかし、じりじり真上から照り付ける日差しは夏のそれ。せっかくの林道もこの時間帯には無防備だ。三国山キャンプ場で軽く給水。真正面には最後の難関、河合山をトラバースする林道が牙を剥いているのがよく見える。

また下って、R471を跨ぎ河合谷集落を抜け、高津線で河合山に取り付く。ここからは12-14%の勾配が容赦なく登場する。私は無理せず淡々と上るが、konaさんはくるくる回してまた私を引き離し、激坂の向こうに消えていく。まったくたいした脚力である。河合山からの眺めは絶品だ。花火シーズン頃には金沢方面と宇ノ気、高松の打ち上げ花火を俯瞰でき圧巻だと聞いたことがあって、一度自転車できたいと思いながら当然昼間しか上がったことはない。一旦急坂を下って本日最後の頂き宝達山に取り付いた。

ココは落石が多く注意が必要。途中のおいしい湧き水を紹介するけど、もう頭の中には宝達頂上のアイスのことしか頭にない。頂上付近のアップダウンももどかしかったが、最後に力を振り絞り、30%の看板でお約束どおりゴール。今日は能登から金沢まで見晴らしが利いて最高のコンディション。頂上でkonaさんと食べたイチゴ練乳アイスの味は一生忘れないでしょう。ふりさけみれば走ってきた医王山、その向こうの獅子吼まで見渡せる。犀鶴線から約6時間かかってココまでたどり着いた。

高校生の頃、登山の真似事のようなことをしていて、数日掛けて北アルプスを縦走している本格派山屋の人たちに驚いた記憶がある。一方、低山であっても林道さえあれば広域に渡って山地を縦断、縦走できる自転車の機動力の魅力はまた格別だ。もちろん、乗鞍のような本格的な山岳道路も楽しめる。

視線を180°転じれば能登半島に向かって宝達丘陵は続いている。この向こうにはまだ碁石が峰、石動山などの難所が待ち受けている。まだまだお楽しみも続いている。konaさん、お付き合い頂き誠にありがとうございました。

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コメント

昨日はありがとうございました。天候にも恵まれたし、すばらしいコースでしたね。道の達人のmattaさんには恐れ入りました。
一生記憶に残るサイクリングでした。あんな、サイクリングはたぶんもう10回も20回もできるものではないだろうなと思いました。
しかし、「サディステッィクロングライド」か「マゾヒステッィクロングライド」かは悩むところですね。変態ロングライドであることだけは間違いないですね。
次は、犀鶴医王宝達七尾山岳縦走+和倉温泉ロングライドしましょう。

投稿: kona | 2006.09.03 08:00

逝っちゃいましたね!
昨秋、犀鶴~夕霧までは行ったんですが、それ以上は・・・でした。でも変態オヤジ(失礼)お二人が逝ったなら行くしかない(笑)
今年は全然ヒルクライムしてないので、レースシーズンが終わり冬季閉鎖までには挑戦したいと思います。

投稿: hisa | 2006.09.03 12:07

◆konaさん
お付き合い頂き誠にありがとうございました。案内していただいた犀鶴線は思った以上に美しく、そして厳しいコースでした。王道線も気に入りましたので、金沢南部の林道もこれを機会に是非極めたいと思っています。前半はずーっと「マゾ」。最後、苦楽しんでいただいたkonaさんを見て「サド」になれました。(笑)
>犀鶴医王宝達七尾山岳縦走+和倉温泉ロングライドしましょう。
引き続きルート開拓しますのでお楽しみに!

◆hisaさん
逝って来ました!是非、hisaさんにはお声掛けしたかったのですが、急遽決まってしまいました。今度は南下も面白いかも。

投稿: matta | 2006.09.03 17:09

いや~すばらしい!スケールがちがいますよね!
30%勾配なんて、スキー場でしか経験ないです(笑)私など、12%の看板見ただけで、えーっ!って感じです。

投稿: Choko0247 | 2006.09.04 11:34

Choko0247さん、コメントありがとうございます。一人でしたら途中で下山していたことでしょう。同好の友はかけがえのないものです。「30%」は名物みたいなものでそれほど勾配はありません。ただ、部分的にはそう思わせる激坂ですね。北摂ヒルクライムコースも走ってみたいです!

投稿: matta | 2006.09.04 15:34

勝手に裏ツール怒能登を企画してくださるよう
お願い申し上げます。
当方から参加者募ります。

企画してください。
土日は子供のVBで、日帰り七尾でした。
監督だけ和倉でした?

投稿: 周三 | 2006.09.04 21:05

周三さん、週末ごとにお疲れ様です。ただいま鋭意探索中です。有力コースには2箇所ほど工事中がありましてこれを待てば時間短縮できて実現可能性が高くなってきます。しかし、1箇所は数年前から工事中。完成はいつになるやも知れません。来年か再来年、やはりこの時期ですね。その前にガイドの足の鍛錬が先かもしれません。(苦笑)

投稿: matta | 2006.09.05 20:54

 mattaさん。相変わらず頑固なコース設定だわ!

 普通僕たちが単品で行くコースを、長々とセットメニューにするとは。恐れ入りました。

投稿: Uribouz | 2006.09.06 12:30

Uribouzさん、コメントありがとうございます。
今回のライドは要所要所にエイド可能なポイントがあって身軽に走れたのも楽しめた要因でした。体を酷使するばかりで身になっているかは疑問ですが、かけがえの無い想い出になったことは確かです。

朝錬がんばっておられますね~。ツール・ド・のと、楽しまれますように!

投稿: matta | 2006.09.06 19:43

mattaさん、ツールド沖縄参加されるんですよね?去年から興味はあったのですが、仕事で行けなかったんです。今年あたりどうかな?って思ってます。かなり大きなレースになりそうですが、どうなんでしょう?楽しめるレースでしょうか?

投稿: Choko0247 | 2006.09.08 10:55

Choko0247さん、石川在住の私の周りでも何人もリピータがいるところから、強力な魅力があるようです。公式サイトを見てもすでに市民レースの募集は50kmだけになっています。あと2ヶ月モチベーションを保持できることもメリットですね。

投稿: matta | 2006.09.08 21:05

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