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2006.03.21

能登ライド200

能登に春の訪れを告げる神事、平国祭(おいで祭り)がこのお彼岸をはさんだ数日行われる。能登一ノ宮気多大社を神馬を先頭にした一行が出発し、能登の旧道を静々と進む。われわれ石川サイクリスト8名も、くしくもお彼岸の中日、日の出とともに気多大社から能登半島を一周する200km超の行程、「能登ライド200」をスタートさせた。

主なルート:国道249号線を時計回り
(羽咋-富来-輪島-珠洲-宇出津-穴水-田鶴浜-羽咋)
参加メンバー:くろゆりさん、エレックスさん(ともにパート走行)、konaさん、こばさん、オモテさん、phantomさん、ぶーすけさん、k2さん、konちゃん、mattaの10名 実施計画はコチラ

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ことのいきさつ
思えば、能登には自転車をはじめたその年に、ツール・ド・のと初日に参加して以来、もう何十回も通っている。しかし、輪島を含めた奥能登へは金沢近郊の我が家から自走するにはずいぶん距離があって、泊まり無しには到底無理だと思っていた。以前は走っていた直通急行「能登路」による輪行ならぎりぎり日帰りできると楽しみにしていたが、「能登路」そしてのと鉄道自体も無くなってしまった。

そんな折、以前金沢のあるショップ主催で「勝手にツール・ド・のと」と称されたイベントがあったことを、あるサイクリストから聞くことになる。金沢から延々丸1日走り続けて帰ってきたそうだ。これにより奥能登への日帰り往復もアリではないかと思うようになり、去年からはじめた本格的なロングライド、松本ライド白山一周ライドなどで自信がついたことも手伝って、あとは実行に移す時期をうかがっていた。

そして、今年の石川サイクリスト合同新年会で、金沢のヒルクラキングphantomさんが春に能登を走られると聞きつけ、無理やり仲間に引きずり込んでしまった。その時、手を上げてくれたkonaさんを始め、有志がひとりまたひとりと集まるようになりまとまって走るにはちょうど良い、人数の参加者が今回集まってくれた。

準備
「勝手にツール・ド・のと」にしたがい金沢からの出発も考えた。しかし、早朝深夜にわたって闇夜を走ることになるので、危険をともなう。第一、トラックの行き交う交通量の多い幹線を走っても楽しくない。そこで、日没までに帰ってこられる金沢からアクセスの良いデポ地を基点に、私のこだわり1周原理主義(笑)も果たせる今回のようなルートを、却下覚悟で提案することにした。

しかし、提案はすんなり受け入れられ、phantomさんから出発時刻を早くする積極的修正案が出されるだけである。う~ん、さすが変態、もとい気骨のあるサイクリストばかりだ。あとはペース、奥能登は結構起伏が多くじわじわ足を使わされる。前述の白山一周ライドのときは、休憩を入れたトータルアベレージ22km/hで走りきったし、今回は足のばらつきも考えられるので、余裕を見て21km/hで見積、ちょうど日没と同時にゴールという算段を立てた。

また、アウトドアスポーツのオールラウンダーくろゆりさんが、今年のツール・ド・のと2日目完走を果たすべく、その練習もかねてパート走行を申し出てくださった。その意気込みに感銘してphantomさんとも協議。コースを「のと」2日目に準じることにした。そして、くろゆりさんのお友達、エレックスさんもパート走行に参加することに。(残念ながら、当日、くろゆりさんはスタート直後の不運なバーストで走行中止を余儀なくされました。コースも海沿い国道に変更。)

気になった天気予報は、数日前から降水確率40%とどちらとも取れる中途半端な予報。とは言え何らかの目安は必要と考えた。彼岸といっても、気温はまだまだ低く雨に打たれることは避けたい。50%を中止のボーダーラインとし、息を呑んで予報をワッチしていると、気象庁発表前日20日の予報では、21日午前の降水確率は50%と出てしまった。

がっくり来て参加メンバーのメールアドレスでも集めようかと思っていると、konちゃんからメンバー追加の電話。そして、「天気、大丈夫そうですよー。」最終ジャッジの18:00の予報を確認しようと、あわててPCに向かう。20%に好転していた。さすが晴れ女konちゃん。去年からことごとく予報をひっくり返している。

そしてスタート
もう、予報は出ないので心乱すことなく前日は早寝して、3:30起床。自宅から集合場所の羽咋までは30km以上あるので4:00には出発した。バイパス横温度計は0℃。いつも、感じることだが狭い地域の中でも地形によりかなり気温に差がある。くぼんだプチ盆地にも冷気が滞留していることがよくわかる。しかし、しだいに追い風が出てきてあっという間に5時過ぎには羽咋へ付いてしまった。まだ軽量化していなかったので、缶コーヒーと菓子パンで追加補給。時間があるので、また店内に戻ってプレジデントなど立ち読み。セブンイレブン社長鈴木敏文の営業企画をつまみ読み。

コンビニのおやじも、真っ赤なサイクルジャージが未明に長居するのでいぶかしげにこちらをうかがう。最近のコンビニにしてはかなり愛想がない。いつもなら憤怒して店を出るところだが、寒さ宿りをさせてもらっている身。本意ではなかったがおでんの売れ行きなどご機嫌取りに聞いてみる。あちらもそれを見透かしているかのように、仕方なく応対している感じ。大根、たまご、豆腐を買って店を出た。ようやく朝の兆しの寒空の下、煮崩れ寸前のおでんをつつきながら予兆を待つ。結局、軽量化断念。

集合場所の駐車場にはまだ誰も着ていない。少し上がったファミリーパークにトイレがあったのでこれを借り、出てきたところでphantomさん発見。デポ地をココと変更し、一旦下ってのちに到着していた皆さんを誘導して準備開始。記念写真などとってもらってスタート。スタート当初は狭い国道はパスして、気多大社から志賀町高浜へ抜ける適度なアップダウンが楽しい定番の抜け道を行く。

(経過はkonaさんhisaさんphantomさんのブログが筆力もあって面白いので略)

いきなりのまとめと展望
ゴール前の「おかえり西往来」をphantom特急に引いてもらって体力温存したつもりでいたが、ひとり暗闇の中こいでいると、さすがに疲れがじわじわと全身に浸透してきた気がする。エンジン音をとどろかせながら間髪いれずに追い抜いていくヤンキー車にも、いつもなら激怒するところだが、「今日は休めなかったのかな」「それで上司に怒られて、のんきにサイクリングなんかしているのをみて腹立たしく思ったのかな」などとしだいに心穏やかになっていくのは、ロングライドの効能なのかもしれない。そんな中、今日のライドを反芻していた。

輪島への下りは本気で踏んだけど、kobaさんとphantomさんからは早々に切れてしまったこと。konaさんが終始ユーモアたっぷりにムードメイキングしてくれたこと。オモテさんと、konちゃんを引きながら九十九湾のさざなみを聞いたこと。k2さんと曽山峠をのんびりとおしゃべりしながら登ったこと。konちゃんの誕生日をささやかながら祝ったこと。ぶーすけさんがしだいに力強くなっていったこと。そしてなにより一番嬉しかったのは、遅れた人を誰とは無しにアシストしてくれたこと、そしてそれに答えて遅れ気味だった人も泣き言ひとつ言わず完走してくれたこと。

本日の走行距離はサイコンが動作していないので正確なことはわからぬが、計算上は300km。寝ないで走ることは私には到底無理。だとすると、1日で走る距離はこれがもう限界なのかも知れない。今後は距離には固執せず、より魅力的なルートの開拓とそのプロセスをたのしみたい。次は、秋のお彼岸辺りでしょうか。墓参りもせずに自転車ばかりに乗っていると、ご先祖様から叱られそうだが一番彼岸に近づくといわれるこの日に、12時間お日様の下自転車に乗ることも、あながち先祖をないがしろにしているとは言えないのではなかろうか。

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