バイシクルレース
自転車乗りにとって、はずせない洋楽はなんといっても、Queenの"Bicycle Race"であろう。京都のnasubiさんのブログに取り上げられていたので、私もおもいつくままに記してみます。
この"Bicycle Race"はQueenの7枚目のアルバム'JAZZ'に収められていて、同アルバムから"Fat Bottomed Girls"とともに両A面(死語?)としてシングルカットされた。当時私は高校受験を控えた田舎の丸坊主の中学生であったが、受験勉強そっちのけでロックに夢中。個室を与えられたことをいいことにギターの練習にいそしむ日々であった。
Wingsの'London Town'の"I'm Carrying"を耳コピーしたり、Rod Stewartの"Do ya think I'm Sexy?"のベースラインをアコースティックギターで弾いて、ひとり悦にいっていた。だからロックといってもメロディアスなものが中心で、それまでの大作主義のQueen路線を熱烈に指示していた。しかし、この"Bicycle Race"は一味違っていた。これまでのクイーンサウンドには見られなかった微妙な異質さを感じたのだ。
まず、変拍子の応酬。プログレ真っ青の'QueenⅡ'でさえココまでではなかった。また、韻を踏んだ掛けあいの言葉遊びのような歌詞の突飛さがなじめなかった。(良くわかんなかったけど^^;)だから、さび返しの歌詞の中の
Fat bottomed girls they'll be riding today
So look out for those beauties, oh yeah
にも出てくるゴスペルチックな"Fat Bottomed Girls"の方がずっと好みであった。
このアルバムの後、Queenはあらたな転機を迎える。ファンをあっと驚かせたポップなロカビリーナンバー"Crazy Little Thing Called Love"(邦題:愛という名の欲望)やノリノリのブギ"Another One Bites The Dust"(地獄へ道連れ)を収めた'THE GAME'が大ヒットしたのだ。(たしか、この両曲、アルバムとも全米トップだったはず)これに気を良くしたのか、続く実験的アルバム'HOT SPACE'でディスコティークに思う存分スタジオワークを駆使したが、セールス的には失敗する。(個人的にはHOT SPACEは大好きだが)
だから、後のロック界の「女王」に返り咲いた神がかりなパフォーマンスが定番になったころからのポップ路線ともまた異なる分水嶺的アルバムともいえるのではなかろうか。(なんだか渋▲陽●みたいになってきたな~^^;)つまり、この"Bicycle Race"を含む'JAZZ'は「クイーンらしい」趣を残した最後のアルバムだったのかもしれない。
ところで、フレディ・マーキュリーはこの曲をどのような思いで作ったのだろうか?以前見た、彼等のアンソロジービデオのなかで、あの有名なPV(全裸の女性が何十人も自転車で画面狭しと走り回る)の裏話が出ていて、「奇抜なことをしたかった」のようなニュアンスのことを口にしていた。果たしてそんなインスピレーションだけで作った曲なんであろうか?私はそうは思わない。なぜなら、先のサビ返しでワルツになる
Bicycle races are coming your way
So forget all your duties, oh yeah
に自転車好きのフレディが想像できるじゃないですか!グランツールがやってくる町は、まさにこんな様相だ。
折しも、このアルバム'JAZZ'をひっさげて来日したときには、金沢でもライブがあった。この目の回るような同心円をデザインしたアルバムジャケットは今思えば、自転車のホイールをモチーフしたのかもしれない。ジャケットの一番下にはFat Bottomed Girlsが自転車で走っている。降りしきる雨の中このJAZZのデザインをベースしにした公演ポスターを、通学列車がくるまでなめるように見ていたことを今でも思いだす。

ジャケットの下のほうを良く見るとオネーさん方走ってます。PVで貸し出した自転車メーカーはサドルを変えて返してくれって言ってきたそうです。(^^;)

裏にも
| 固定リンク



コメント
Queenか~… 懐かしいな。
でも、ライブ盤(二枚組、赤と緑のヤツ)以降は聞いてないな…というより聞けなかった。はっはは。
そう言えば、厨房時代の友人にレコードラックの製作を頼まれてるのよね。
「そんなモン買え!」
と断ったら、
「売っていたら買うわい!」
と返された。
桐材だから高くつくのにねぇ、、、
投稿: ばった | 2005.12.27 20:38
ばったさん、レスありがとうございます。おおー'LIVE KILLERS'ですね。私も結局これが一番スキかも。収録曲のなかでも、"Spread Your Wings"(永遠の翼)がオリジナルをしのぐ出来で大好きです。
レコードの保管は私も考えていたところです。何十年ぶりに取り出してみると、紙ジャケットはなんともありませんが、ライナーノーツに虫みたいなものがついたあとがあって、変色しているものがあります。桐は防虫効果あるんでしょうか?
投稿: matta | 2005.12.27 21:11
mattaさん、お久しぶりです。
TB頂き記事にも登場させて頂きありがとうございます。
私も年齢的には、『生』クィーン世代なのですが実は当時ヘビメタ系は全く興味がなかったので何となく知ってた程度でしたが、今聞くとすごくいいんですよねぇ。不思議なものです。
ちなみに、レコード関係はプレーヤを含めて5年くらい前の引越しのときに一気に全部処分してしまいました。今までに3回引越しをしましたが、いつも整理しちゃうのでかなりほかしてしまいます。今となってはもったいないことしたかなとも思います。
高校の頃に乗っていたランドナー(確かブリジストン・ユーラシア)もずっと保管していたのに処分しちゃいましたし・・・。
投稿: nasubi | 2005.12.28 17:08
あぁ~、ユーラシアは名車なのに。
オラは今も乗ってるけど、今だと、、、迷車かな???w
桐材の防虫効果はあると思いますよ。
2年前、平安時代の着物の端切れでつくられた巾着袋を見させて貰いました。多少色が褪せてましたが、凄くしっかりしたモノでしたよ。
保管の基本は、日=陽にあてないないことです。なおかつ通気性があること…かな。
投稿: ばった | 2005.12.28 20:56
◆nasubiさん、TBかけっぱなしですいませんでした。QUEENやっぱりいいですよね。当時は上っ面だけ聞いていたのか、改めて聞いて新たな発見があったりします。レコードはもう手に入りませんし、私も数は多くありませんが手放したことをいまさら後悔しています。CDのように飛ばしてしまえないところにもよさがありますね。
◆ばったさん、さすがプロ。私もばったさんにお願いしちゃおうかな。しかし、ジャケットのカバーのビニール?もボロボロになっているのも驚きましたよ。
投稿: matta | 2005.12.29 19:04
初めておじゃまします、黒部の今仲です。また、あけましておめでとうございます。
Queen!車で聞いていますよ
車に乗るようになってからずっとだから
25年ぐらいになりますね
バイシクルレースももちろん聞いてます。
でもただ聞いているだけで、何も知らないのです。勉強になります。有り難うございました。
今年もヒルクライムおまちしています。
投稿: yima | 2006.01.15 22:29
今仲さん、コメントありがとうございます。以前から、KCCさんの活動には注目していました。ヒルクライム富山シリーズだけでなく。「電車でGO」など自転車をあらたな眼で見つめる試みには非常に関心を抱いております。まだ、出たことの無い宇奈月戦は今年こそチャレンジしたいと思っています。
投稿: matta | 2006.01.16 21:19