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2005.09.24

白山一周ライド

hakusan_guruguru

走りも走ったり293km。私にとっての1日で走った距離としては、最長。中盤まではそこそこのペースで走って、最後は残った力を搾り出すように走りました。ロングにつきもののトラブルも最後の最後で発生し、それなりのスリルも有り、思い出に残る1日に。「もうしばらくロングはいいな」と今は思っているけど、また走りたくなるんでしょうね。(笑)

主なコース:-金沢-(R157)-勝山-(R158)-九頭竜湖-(県道127,314)-ひるがの-(R156)-平村-(R304)-福光-(県道42)-天田峠-

プロフィールマップ:ばったさん、ありがとうございました。

早起きは「快適ライド」の得
4:00、自宅を出発。彼岸を過ぎたこの時季、外は夜明けの兆しさえ見られない闇。4:45、一応設定した集合場所の富樫のコンビニに到着。当初参加予定だった、コナさんから家族サービスで欠席との届を頂いていたが、誰か来やしないかと来る当てもないメンバーを一応待って結局1人で5:00にスタート。鶴来に入ったところでようやく白々としてきた。多少雲はあるが晴れ間も見える。獅子吼高原から吹き降ろす強風に煽られたが勝山へ向かうR157に出たところで、追い風に変わった。

R157は昼間は結構クルマで込み合う自転車では最も忌避する幹線のひとつ。だから自転車で走ったのは初めて。ふだんはこの国道をバイパスする県道で白山方面へアプローチするのですが、早朝はほとんど交通量無し。恐いと思っていた長いトンネルも、クルマのエンジン音が響かない静寂もあり。手取湖の湖面をトンネルから垣間見ながら、あっという間に白峰温泉、ここからヒルクライムの始まりです。

心拍160ぐらいのメディオゾーンで気持ち良く、クライムを楽しんでいるとオートバイがブンブンいわせながら私をやり過ごしていく。うめさんからアドバイスがあった通り。普通に早起きしたモーターサイクリストが白山一周ライドに出かける頃なのでしょう。調子よく谷峠を越え、快適なダウンヒルを楽しんでお隣福井県勝山に到着したのはまだ8:00前でした。

大野:ソバのお花畑
勝山市内のコンビニで小休止。R157は交通量も多くなってきたので、あらかじめ仕込んでおいた県道へ退避、県道171で九頭竜方面へ向かいます。大野市の田園地帯にはソバ畑が多くあり、今まさにその白いかわいらしい花が満開。小さい花がゆらゆらゆれて、応援してくれているようにも見えます。

前方に、今日始めてのご同輩発見。じきに追いついてごあいさつ。地元のアダルトローディの方でした。数年前になんとお隣にサイクルショップが出来て、それから週末ごとに走っておられるとか。R158へ抜けるところまで案内をして頂きココでお別れ。九頭竜川に沿ったR158は適度にワインディング。美林街道の名にふさわしく整備されたきれいな緑の深い杉林がつづく。九頭竜峡の水もエメラルドグリーン。

九頭竜湖駅前の道の駅はライダーで大賑わい。車座になって楽しくやっている。こちらは場違いなようなのでそそくさとドリンクだけ調達して、今日の山場のひとつ石徹白(いとしろ)へ。

桧峠の幻滅
hinoki川の手前で左折する県道へ入ると、交通量もぐっと減り、オートバイさえ見かけなくなりあたりは静寂に。ホッとしたのもつかの間、ダムを過ぎたあたりで突然ダートが出現!「これが、周三さんが例えたチマコッピか」とぼやきながら押していると、100mほどで1車線のまあ県道らしい舗装路にもどって安堵した次第。

石徹白川に沿って遡上していくと、渓流釣りをしている人が数人。いつのまにか雲も切れ、日差しが清流できらきら輝やいています。心地よい汗をかきながら上り基調を県境を越え、岐阜県へ。引き続き標高約1000mの桧峠へ向かいます。10%程度の勾配がヘアピンカーブで応酬。後方から「ガンバレー」のカワイイ掛け声とともに1BOXカーが追い抜いていきます。そこへヨーロッパのローディのような風貌のシマノジャージの人が「ドウモー」といいながらダウンヒル。こんな山の中で、やはりもの好きはいるんだなと感心していると、前方にこの場に似つかわしくないリゾート施設が出現!なんとその脇から、ダウンヒルバイクが10台ばかし牛がそうするように道を横切っていきました。どうも、MTBの大会だったようです。

峠に近づくにつれ道は次第に良くなって、「個室露天風呂」などとあやしげなノボリが乱立しはじめた広い広場のような交差点が桧峠でした。

分水嶺のソフトクリーム
桧峠からはジェットコースターのような下り。気温も上がってきて、白川街道(R156)に出たところで26℃。汗を滴らせながら前半ののぼり基調のピーク、ひるがの高原を目指します。すでに走行距離160kmを越え、蓄積していたグリコーゲンも欠乏気味。お昼にはまだ間がある11時過ぎでしたが、朝の4時から走っているのでもうヘロヘロ。大日ヶ岳の○の駅の食堂にとりあえず入りました。

カウンターの上に貼り出されたメニューをながめるとラーメン、うどん、ソバ、カレー、中華飯などいかにも「チンチンメニュー」らしきものが並んでいます。カレーならハズレでも大差なかろうと、注文。水を1杯、2杯あおったところで、もう出てきました。空腹は最高の調味料とはよく言ったもので、文句もいわずにぺろりと平らげ、意識はもう次の補給地点へ。

bunsuiひるがの高原本体の町並みに「分水嶺公園」の文字。園内にある池は、大日ケ岳から流れ出た水が北は庄川となって日本海へ、南は長良川となり太平洋に流れる分岐点とのこと。そう大きな感慨も抱かず、ふと視線を移すと公園脇に小さなアイスクリーム屋さんあり。「高原牛乳ソフトクリーム」の看板にくぎ付けになり、もう手にはしっかり300円也が握り締められていました。

人目もはばからず、濃厚な割には後味が残らない味だと感心しながらペロリ。ついでに「しぼりたて高原牛乳」もごくごく飲み干し、次は乳製品以外だなと、この高原の「獲物」求めて徘徊するサイクリスト。小学校の一教室ぐらいの物産店を見つけ、パンやプリン、豆乳クッキー、トチの実せんべいなどまとめて調達。また店先のベンチで安心して買い食いを楽しんでおりました。

天高く青空が広がり、澄んだ高原の風は気持ち良く、お昼のサイレンをやさしく乗せてきます。日没、17:30に帰着を目標にしたトータルアベレージ22km/hで設定したひるがの出発は12:00。あとは下り基調で見通し明るし、さあいきますか!

ショートカットは「タイムトンネル」
あとは、北上するのみ。少々向かい風ではありますが、くだりが続くのでスピードを保つことが出来ます。手取湖もそうでしたが、水量少な目の御母衣湖のそばの荘川桜は大きな幹をどっしり構えています。庄川を右岸に左岸、縫うように走る白川街道は、ロードバイクで存分に楽しめます。ただし、トンネル工事が多いのが珠にキズ。日曜ならば工事も少なかったのかもしれません。
aikura
白川村からの「飛騨合掌ライン」も素晴らしい。クルマは高速に回ったらしく、快適に山紫水明の合掌集落を横目に高速ライドを楽しむことが可能。そして、本日4県目の富山県へ。ばったさんに教えていただいたショートカットで本日最後の山場、五箇山トンネルへ。近代重機の手が入っていない、誠に美しい自然に抱かれたかのような旧街道と思しき道を抜けると、映画のセットのような相倉集落に出たのでした。

恐怖の霧中
相倉集落で観光客気分を味わったのもほんのわずかのことでして、すぐさま五箇山トンネルに向かって登り出しました。ここは1度走ったことがあります。登り応えのあるぐにゃぐにゃ蛇行するコース。今日は雲が垂れ込め遠くの山々は望めませんが、谷間の平集落が次第にミニチュア模型のように小さくなっていく様は見ていて楽しいものです。そしてピークの短めのトンネルと3km以上ある五箇山トンネルを抜けると、眼下に広がるはずの砺波平野は霧の中。
fog
30m先もはっきり見えません。クルマはフォグランプをつけて走っています。雨具をつけながら、「これはマズイことになった。」と思いました。テールライトはつけっぱなしでもう電池切れ、スロースピードでは、後続のクルマに追突されかねません。実際、霧にもかかわらずかなりのスピードで下っていくダンプもありました。しばらく、霧が晴れるのを待ってみましたが一向にその気配は無し。慎重に下っていくクルマが大半、ダンプがこないことを祈って恐怖のダウンヒルへ。

路面は水溜りもあって滑ったら転倒間違いなし。かといって、登りの登坂車線がたっぷりとってあるので、下りの路側帯は申し訳程度で逃げ場はありません。後ろからはエンジン音。南無三。相対的速度差が無ければ、発見が遅れても追突される恐れは無いと踏んで、ブレーキレバーを緩めます。ふとメータをみると50km/h。ふだんのくだりならなんでも無い速度ですが、雨が降る霧の中では、まさに雲の中を飛んでいるようです。

中腹まで下りたところで、ようやく視界が効くようになり、スリップの気配さえ見せなかったミシュランプロレースに接吻したくなりました。結局、城端までクルマに追い越されずに到達。後続に無茶する車がいなかったことは僥倖でありました。砺波平野では雨も上がり、天田峠で雲間から漏れる夕日を浴びている内灘大橋を見ていると、無事帰ってこれた感慨がしみじみわいてきて、今日も忘れられない一日になったことを天に感謝したのでした。

【後日談】
owl

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コメント

無事に帰還ですね(ホッ・・・)長旅お疲れさまデス!
293km。。。ちょっと想像できない距離です。
(自分は200kmが最長です)
レポートの続き楽しみです!
今度はポンポン船付きのロングライド行きましょうね(笑)

投稿: konちゃん | 2005.09.25 19:27

konちゃん、コメントありがとう!体調万全で望んで、やっとこさ完走を果たしたという所です。次なる目標は○○一周。マスターズのほうは写真の表情から、konさん、表さんともいいレースをされたと想像しています。面白い写真もたくさんありました。さて、続きを書きますか~。

投稿: matta | 2005.09.25 20:04

おつかれさまでした。300km近くで登りは4000m?
もし行っていたら果てていたかも。
また誘ってくださいね。

投稿: コナ | 2005.09.25 22:18

コナさん、何とか帰ってきましたが果てました。でも、勾配はそうきつくないので、楽しんでギリギリ日帰りできるいいコースだと思います。次回は、ご一緒しましょう!

投稿: matta | 2005.09.26 12:31

mattaさん、こんばんは。

293kmですか。凄い。
mattaさんのレポートを地図ソフトとともに見させていただきました。
去年のGW前に氷見、白川郷を車で行った時に白山が白山であるのが判りました。(変な表現ですが)
北陸道から見ると手前の山越しに真っ白な独立峰が小松手前から金沢まで見えてたのには驚きました。
合掌造りが写ってますが相倉でしょうか。
ドライブで行った時、相倉、菅沼、白川郷と回ってきました。
その時の写真です。
http://www.trashbox.jp/%7Eueno/photo/olympus_E1/040425gasho/index.html
一番の狙いは富山湾越しの立山連峰だったんです。
http://www.trashbox.jp/%7Eueno/photo/olympus_E1/040425himi/index.html

投稿: ueno | 2005.09.26 17:55

>次なる目標は○○一周。
 ↑う~ん。。。気になるなぁ~どこだろ?

マスターズでのダーリンは、まさにライオンの檻に紛れ込んだ子猫ちゃん状態でした(笑)
また話きいてやってください。
そして、もうひとつ気になるのは、分水嶺のソフトクリーム。。。続きワクワク♪

投稿: konちゃん | 2005.09.26 19:09

お一人で行かれたのですか?
お疲れさまでした。
みほろダムのトンネルは
狭く怖くなかったですか?
今度またお誘いくださいませ。

投稿: 周三 | 2005.09.26 21:24

♪uenoさん
白山はおっしゃる通り本当に美しい山だと思います。金沢北部のわが町からだけでなく、春先には能登方面からもながめることが可能です。こちらには良くいらっしゃっているようですね。今度はぜひ、「新車」でこちらへ越しください。オススメコースへご案内しますよ。
♪konちゃん
konさんが「子猫ちゃん」?う~ん、信じられません。お話楽しみにしています。今回のライドは本能に任せた買い食いばかりで誠に恥ずかしいのですが、楽しかったです。(笑)
♪周三さん
さみしく走ってました(^^;)トンネルは大型車が来ると片側規制しているところもあって、そう危険は感じませんでした。紅葉シーズンならもっと混むかもしれませんね。ついていけるかわかりませんが、今度は是非ご一緒に!

投稿: matta | 2005.09.26 22:14

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