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2005.08.21

つばた町民レガッタ2005(boat)

rowing4動力に頼らない人力の陸の王者はもちろん自転車。一方、人力の海の王者は、、、そう、ボートでしょう。現在放送中のテレビドラマ「がんばっていきまっしょい」は、松山の女子ボート部が舞台。原作の小説があって、既に映画化もされている人気作品。ふだん、テレビドラマをまったく見ない私も、この夏ボートを漕ぐようになってからは、この恋愛青春モノのドラマになんだかじ~んと胸を締め付けられるようになっちゃったんですね~。(^^;)そして、今月末には岐阜の長良川国際レガッタコースで世界ボート選手権がアジアで初めて行われます。

今まさに、トレンドのボート市民レガッタに今日は参加してきました。結果はおいといて、この夏、水の上を滑るように走る感触を味わったこと、そしてオールを漕ぐことを通して、感じることの大切さが身にしみたのもボートのお陰なのでした。

今回の町民レガッタには、すべてサイクリストで固め、コーチにムラタさん、コックスに紅一点Yさん、整調に優勝経験2度のKさん、3番はパワーのあるOさん、2番兼キャプテンのハラダさん、そしてバウに私マッタ以上5名で望みました。ムラタさんはボートの実業団全国クラスの実力者。年長のサイクリスト達を相手のコーチには大変ご苦労をかけたことでしょう。
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自転車でも、ヒルクライムやスプリントでいい漕ぎが出来ている時は、おおっ進むな~と実感できますが、今回乗った4人が漕ぐナックルフォアは、コックスの指令のものと4人の息がピッタリが合わないとそう感じることはなかなかできませんでした。例え、パワーのあるメンバーが4人いても、リズムを崩したり、ブレーキになる漕ぎをひとりでもしてしまうと、とたんに失速してしまうでしょう。

また、これは自転車に通じるところがあると思われますが、漕ぎのストロークをいかに長くするかも重要です。自転車の場合、ペダリングでその推進力を得られます。できるだけクランクをまわす接線方向の力を、いかにまんべんなくかけられるか。つまり、踏む力だけでなく引き足も重要な接線方向の力、すなわち推進力となります。
Rowing2
一方、ボートの場合はオールを引いているときのみが推進力となり、その他は一切ブレーキとなってしまいます。ですからできるだけ、前屈をして遠くで水を「キャッチ」して、脚力と背筋でボートを加速させ、背中が「シート角」になったあたりでひじをまっすぐに引いて漕ぎぬく感じ。しぶきをあげたり、オールを戻す時に水につけたりするのはもっての外。シートをもどすフォワード動作もブレーキになってしまいますので、できるだけボートに負の加速度を与えないように、息を合わせて戻すようにします。

今回のレースは2分あまりの短時間、一漕ぎ一漕ぎが勝負。自分の一漕ぎのミスがレースの結果に大きく影響を与えます。自然、集中することになって、腕に足にそして水上を滑る加速感に全神経をはらう。こんな経験が出来て、やはり一漕ぎ一漕ぎの積み重ねである自転車レースを見つめなおすきっかけになりました。

Rowingまあ、勝負を抜きにしてもこの町民レガッタは大変楽しめます。コスプレで楽しませてくれるチーム。各チーム、テントを出して軒を連ねビールを飲みながらのBBQ大会。これには機材提供のハラダキャプテン大変ありがとうございました。また、MCSCの皆さんからも温かい声援もいただきました。

最後にムラタコーチからのアドバイスを引用します。ムラタさん、本当にありがとうございました。さあ、来年!?

----------------------------------------- ボート

名前:ムラタ 日付:8月17日(水) 13時19分
Oさんからリクエストがありましたのでアドバイス?になるか分かりませんがいくつか書きます。

・スタート
落ち着いてゆっくりくらいで艇が動くのを確認しながらオールを動かして下さい。
この時注意するのは
絶対にすかさない。すかして空中を漕ぐことになれば艇の進行方向に対してマイナスの力が働きます。艇は動きません。オールは深く入れましょう。「スタート用意」でキャッチのポジションを取る、「用意」でオールを水中にグッと一枚半入れる。二本目以降も深めでグッと艇を動かす。これをしっかりイメージしながらやってください。

コンスタント(スタートダッシュ後、レース中盤~後半まで)
合わせる。オールの出し入れ、シートの前後。100%の力で漕ごうと思うとおろそかになりがちですが、仮に90%の力で漕いでも確実に合わせたほうが艇は進みます。何故ならボートは自転車と違いシート上を前後する必要があります。漕いでいる最中は艇は進行方向に進もうとします(当たり前ですね)が、水を押し切ってキャッチに向かう途中(フォワードと言います)は進行方向と逆の力が働きます。要はブレーキみたいなもんです。フォワード中にブレーキをかけないためには極力力を抜いて艇が進もうとする力を邪魔しない必要があります。フォワード中は艇は慣性の法則に従い進んでいるだけです。この時4人のフォワードがバラバラだとブレーキがかかってしまいます。イメージは自分とシートは動かず尻の下をボートだけ動く、という感じでしょうか。フォワードで艇速が落ちなければ艇は水面を滑り出します。非常に気持いいです。今回使う艇はナックル艇という初心者向けの安定感のある艇なのでこの感覚を得るのはなかなか難しいとは思いますがイメージは大事なので念頭に置いてください。

Re: ボート
名前:ムラタ 日付:8月17日(水) 13時31分
コンスタント(続き)
自転車と違いアタックで一気に離される、離すことが出来る競技ではありません。しかしながら前に出れば相手を見ながら漕げるので心理的にかなり楽です。相手のペースが上がればこっちも少し上げて追い付かれないようにすれば良いのですから。
いずれにせよ手は鉄棒にぶら下がるくらいのイメージで脚と背筋を使い艇を動かすことをイメージして下さい。
手漕ぎだと100mくらいで乳酸が溜まってパンパンになってしまいます。
脚と手では最大筋力、持久力が全然違いますから。

ラストスパート
当然ラストで競った状態であればスパートが入ります。
残り200mで入るのか、100mなのか50mなのかは展開次第ですが、この時も焦って回転だけ上げるとバラバラになり艇速はかえって落ちます。
皆でグッ、グッってな感じでちょっとづつあげてゆくのが良いと思います。

最後に
レベル的に漕げば漕ぐほどタイムは縮まると思います。
したがって予選は練習と考え敗者復活回りの方が最終的に良いかも知れません。体力面での心配はしてませんので。
それから展開を楽しんでください。
自転車競技ではゴール近くなって周りの考えていることをいち早く察することも大事なスキルだと思います。
これはそのままボートにも使えます。自転車比べりゃ選択肢が少ないのではるかに簡単です。そんなレース感を持った人たちなので展開を楽しむ余裕は必ずあるはずです。

健闘を期待してます!

-------------------------------------------
コックスの掛け声

名前:ムラタ 日付:8月18日(木) 12時31分
まずは呼び方から
コックスから見て左手を「ストロークサイド」、右側を「バウサイド」と言います。
これはシート順に名前が決まっているためで、コックスから近い順にストローク(又は整調)、3番、2番、バウ、となります。
ストロークはリズムを整える役割を持っており一定のピッチで漕ぎ続ける必要があるので体力もあった方がベターですがリズム感が大事です。
3番、2番は漕ぎやすい場所なので力がある人。
バウは一番揺れる場所なので漕ぎ難いです。なので一番上手い人。
と言うのが通常ですが、ナックル(我々が乗る初心者用の艇)はどこも安定してるのであまり関係ないでしょう。

Re: コックスの掛け声
名前:ムラタ 日付:8月18日(木) 12時46分
回転(大回り)
コックスから見て進行方向向いて右に回りたい場合はストロークサイドだけ漕げば良いです。
逆はバウサイドだけです。
回転(小回り)
右、ストロークサイドロー、バウサイドバックロー(バックローとは逆向きに漕ぐことです)
左、逆ですね。

進むとき
オールメン用意(全員キャッチの姿勢)
用意(オールを水中に沈める)
ロー(漕ぎ出す)
キャッチ、ソー(又はロー)、キャッチ、ソー
ってな感じです。
漕いでる最中に変化を付けるには
上げて行こう(で漕ぎながら心の準備)、
さあ行こう(で次の一本からペースを上げる)、
その時に皆で併せるために全員でソーと言いながらフォワードをする。
あ、フォワードとはシートを前に出す動作です。
順番に言うと「あげていこう、さあいこう、そぉーー、キャッチ、そー、キャッチ、ソー」ってな感じです。
次は実際のレースシミュレート

Re: コックスの掛け声
名前:ムラタ 日付:8月18日(木) 13時5分
まずはスタート位置に着ける。これが難しい。方向、位置を微修正しながらコックスは4人を操ってスタート位置にまで艇を持っていく必要があります。
大事なのは艇の向きです。きちんとゴール方向を向いているか。絶対に確認すること。

全艇がスタート位置に着けば審判よりコールがかかります。「」内は審判の声です。
「各艇そのまま良し、ありがとう」
「1レーン、○○会。2レーン、××隊、3レーン・・・・」
「スタート2分前」
「スタート用意」
ここまでの間に流れがあると艇が横向いたりしますのでコックスは艇の向きに注意しながらチョットづつ漕がせて(全員で漕ぐと大きく動くので誰か一人だけ)向きを修正します。
「用意」
全員のオールを深めに水中に沈めます。
「ロッー」
スタートです。
スタートしたらコックスの掛け声で4人は漕ぎます。(スタートは短く3本、長く3本)
コックスの掛け声は
1本、2本、3本、4本、5本、大きく行こう、さあ行こう!ソォーーキャッチ、ソー、キャッチ、ソー・・・・・・
途中で競っていれば
スパート10本行こう、さあ行こう、ソォーー、1本、2本、・・・・9本、大きく行こう、さあ、行こう、ソォーー、キャッチ、ソー
最後
ラストスパート行こう、さあ行こう、ソォーー、1本、2本、・・・、上げろ!、出し切れっ!!、追い込めっ!!!

こんな感じですね。

Re: コックスの掛け声
名前:ムラタ 日付:8月18日(木) 13時7分
途中で誰かがオールを引っ掛けたり、シートがずれたりすると思います。
その時は慌てずに、全員で、キャッチ、ソー、キャッチ、ソーと声を出して合わせましょう。
シートを外した場合、ハラキリをやった場合は一旦「ありがとう」で艇を止めてから正しいポジションに直して、もう一度全員で漕ぎなおしましょう。
その時も声を出して合わせましょう。
何より合わせることです。

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コメント

夏の楽しかった一日が思い出されます。
レガッタ観戦、自転車練習、BBQ、そして夜は打ち上げ&送別会・・・フルコースな一日でした。こんな夏の日をまた来年も持てればいいなぁ~今度は観戦ではなく参戦デス

投稿: konちゃん | 2005.08.29 07:28

ごぶさたしてます。
海の上にも進出されてるんですね。
ボート経験者でロードに乗ってるのが身近にいますが、筋肉量が多くパワフルです。
自転車にもきっと活きてくるんでは?

投稿: yono | 2005.08.29 10:58

 そういえば、うちの在所でもメンバー募ってボートの競技に出ようって話が出たことがありましたね。せっかくいい環境があるからってことで。
 川の真ん中からの風景は船に乗らないと見られないって言われてなるほどなって感心しました。
 どーなったんだろうあの話。

投稿: Uribouz | 2005.08.29 21:17

♪konちゃん
漕艇場は目と鼻の先。最高の環境じゃないですか!人数足らない時は、参上します。

♪yonoさん
自分なりに考えながら乗っていたつもりですが、若干意識が変わりました。きっと活きてくると思います。ところで、週末下りで路肩に突入。大きな石に乗り上げたのですが最後までハンドルを握り締めていたお陰で軽い打ち身と手先の軽い切り傷で済みました。「ロード雑感」読んでてよかったです!

♪Uribouzさん
非日常的景色です。きっと、素晴らしいQuicktimeVRの作品ができると思いますよ!

投稿: matta | 2005.08.29 22:29

乗鞍に同行したmurataさんからボートのディープな話を聞きました。乗鞍でもボート部上がりの方と話をしましたしボートと自転車は共通項あるようですね(マゾ:)。

津幡は町民レガッタで盛り上がっている話も聞いていましたが、まさかmattaさんもはまっているとは!?私もクロカンスキーやボートにも興味があります。シングルスカルなんて映画みたいですしね。とはいえ、乗鞍は全然ダメだったしもう歳なので乏しい能力は全てロードレースに注ごうと決心したところです。

こんど、夕霧朝練の打ち上げ飲み会を来週の木曜日にやろうと思っていますので、どうですか。また話しましょう。

投稿: コナ | 2005.08.30 15:51

コナさん、いらっしゃいませ!乗鞍お疲れ様でした。お天気にも恵まれたようで、良かったですね。

今回のボートで初めてスポーツのコーチを受けました。仕事やお勉強のコーチと異なりまさに体で覚えるレッスンなのですが、ずいぶんトウが立ってしまったわが身はなかなか飲み込めず、ムラタさんの口から繰り出されるコーチ上のレトリックに思いをいたすことが多かったんです。ムラタさんにはご苦労掛けたわけですが、表現ひとつで、すっとできてしまった感覚は新鮮で、今回はこのことを考えるいいきっかけになり大変感謝しています。

クロカンもいいですね。滑るように水上を走るシングルススカルも、見ていて非常に気持ちよさそうでした。でも、私も当分自転車1本です。

夕霧打ち上げですか!私は1回しか参加していませんので肩身が狭いです。(^^;)よろしければぜひ混ぜてください。(ただし、間に合うか微妙です。)

投稿: matta | 2005.08.30 23:29

「がんばっていきまっしょい」は僕も楽しんでいます。
ボートは漕ぎのテク以外に、脚力・心肺能力が必要ですよね。アテネで金メダルを取ったトライアスリートは、ボート競技がバックグラウンドです。

投稿: Go-T | 2005.08.31 12:01

打ちあげ、待ってます。遅れてもオーケーですから来てください。熱く語りましょう!

投稿: コナ | 2005.08.31 15:06

♪Go-Tさん
コーチの話によると、いきなりスタートから無酸素に突入するそうです。そして、展開に応じて上げ下げ。今日のボート世界選手権でワールドレコードを出した浦選手の太ももは凄かった。

Xテラ世界選手権出場権ゲットされたそうで、おめでとうございます。期待していますよ。

♪コナさん
楽しみにしています。

投稿: matta | 2005.08.31 20:31

はじめまして。

私たちも今年(2006年)、つばたレガッタに参加させて頂きました。

まだまだ全然初心者で、下手の横好きなのですが、楽しみながらレベルアップしていきたいと思っています。

タムラコーチのアドバイスの記事、参考にさせていただきます。
(^ ^)

機会があれば、来年のレガッタでお会いしましょう。

投稿: 積分解く | 2006.08.26 02:45

積分解くさん、はじめまして!レガッタ楽しまれたようで何よりです。今年は出場できませんでしたが、またチャレンジしたい競技のひとつでして、水の上を疾走するスピード感は自転車にない魅力がありますね!

投稿: matta | 2006.08.26 08:34

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