« 島野喜三 | トップページ | 内灘自転車競技場 »

2005.07.02

落車の思い出

夏が来れば思い出します。あの、痛い、かゆい、そしてしょっぱい落車の思い出。

落車とは自転車、おもにロードレーサやトラックレーサでの車上からの転落のことを言います。日本には落馬(漢語かも)と言う言葉があるので、落「車」と自然に流れて表現されたのかもしれません。英語では単に"crash"といいます。ロードレースの集団走行でのそれはcrashが言い得ているような気がしますが、単独での転倒は「落車」がしっくりきます。

などと他人事のように書いたりしていますが、私も5年間自転車に乗ってきて少なからず痛い思いをしてきました。その中で一番痛かったのは、先日あった内灘サイクルロードレースの3年前のレース中の落車でした。

初めて出たロードレース。序盤から集団の中で温存していました。調子も上がってきて、さあ最後のストレートでいくぞーと、まさにその時でした。

路側帯ぎりぎりに突進。前をよく見ていませんでした。目の前の道端に大き目のブッシュが。私はわなにかかった獲物のように体のバランスを崩したことでしょう、左肩から手、左足もも、膝とアスファルトに転がり、そして皮膚を持っていかれたのでした。落車の瞬間は不思議なもので、自他関係なくスローモーションのように思い浮かべることができます。

下り坂を曲がりきれず後輪をロックさせながら路肩へ突っ込んでいった人。集団のなかで接触してバランスを崩して転倒し、後続を巻き込みながら自身の頭だけは守ろうとしたのか団子虫のように丸まってアスファルト上を滑っていく人。何度か海外のレースビデオではこの追うなシーンを見ることがありましたが、生の鮮烈なクラッシュシーンは忘れることができません。

私の内灘での場合、後続1人の方を巻き込んでしまいました。レースと言え申し訳ないことをしたと今でも思っています。幸いにして、その後走っていかれたので安堵しましたが、こちらはひどい状況。後輪はパンクして走行不可。右手首をひねったらしく力が入りませ。ジャージは血でまみれ、とぼとぼと約1km先のゴールまで歩きつづけました。

今思うと不思議なのですが、なぜ回収車は私を拾い上げてくれなかったのでしょうか?こちらから断った覚えもありません。ただ、自分ではたいしたことない、引きずってでも完走しようという、意地みたいなオーラを発していたのかもしれませんね。(結局DNFでしたけど ^^;)

クリートカチカチ言わせながら歩いた1kmは長かった。知り合いもいませんでしたし、ゴールが近くなってくると好奇の目にさらされているような気がして、自虐的になり「もうレースなんかにでるもんか!」と正直思いました。そんな時、見知らぬレーサが声を掛けてくれました。

「あんた、いいとこいたのにね~。惜しかったね~。痛いでしょ。」「オレもよく転んだよ~」「でも、また出てんだよね~アハハ」などと長い長いベースまでの道のりを一緒に歩きながら励ましてくれたんです。今思い出してもジーンときます。お陰でレースも続けられているとは思うのですが。いつかは私が傷ついたレーサをこのように励ましたいと思いつづけています。

|

« 島野喜三 | トップページ | 内灘自転車競技場 »

自転車コラム」カテゴリの記事

コメント

TDF始まりました。
スカパーで見ております。
落車はいやですね!
この年になると、逃げて勝てない場合は
ゴール前は引いてしまいます。
マスターのピスト出ようかな?
今年は富山で9月にあります。
全国の親父たちから誘いがあります。
悲しいかな、社員会の旅行があり、幹事です。
いけそうにありません。
丸岡の前日も金沢で技術士の二次試験です。

投稿: 周三 | 2005.07.03 21:35

集団で走っていると、ラインをクロスさせて自分だけアウトインアウトで走ろうとする人、周りを全然気にしない人など、結構いますね。
後ろを走っていて前輪をもってかれるとほぼ100%近く落車ですからヒヤヒヤしますよね。
落車は嫌です、ハイ。

投稿: koh | 2005.07.04 19:17

♪周三さん
こちらの県体が丸岡とバッティングしてしまい、選手が集まらなくて、私にまで声がかかりました。今週末はバンク初体験の予定です。わくわくドキドキです。周三さんは難関の技術士目指しておられるんですね!がんばってください。私も勉強せねば、、、。

♪kohさん
私もヒトサマのことはいえませんが、明らかに危険な人はいますね。避けたいんですが、あっち行ってくださいともいえなし、簡単には移動できないし。やはり、積極的に集団前方周辺にいるのが安全ですし、ローテーション回ってくれれば楽しいですね。なかなか難しいですが。(- -;)

投稿: matta | 2005.07.04 22:00

ちなみに、建設部門は平成11年に合格しました。
今回は綜合監理部門を受験です。
全然、気が乗らないよ~!
TDF見て勉強できません。
別府君はすごいな、言葉がちがいます。
さすが、デスカバリーの選手です。

投稿: 周三 | 2005.07.04 22:22

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/23347/4797018

この記事へのトラックバック一覧です: 落車の思い出:

« 島野喜三 | トップページ | 内灘自転車競技場 »