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2005.03.23

「効く」入浴法のススメ-実践

前回は、あらゆる肉体的、精神的ストレスに「ジョーカー」のように働くHSP(熱ショック蛋白)について簡単に紹介しました。今回は、このHSPレスキュー隊を効率よく出動させる入浴法について、前回同様、「HSPが病気を必ず治す―からだを温めると増える」を参考というか、そのまんまなのですが、私なりの解釈も含めて書いてみたいと思います。興味のある方は、直接文献にあたってみてくださいね。

このHSPは、ストレスを受けて発現するのですが、おいそれとすぐには出てきません。また、個々人によって発現パターンが異なるようなのですが、熱ストレスによる加温を行ってから約48時間でピークを迎えることが多いそうです。ですから、日曜朝のレースに照準を定めると木曜夜の加温が候補に上がってきます。では、具体的な加温の実践について見てみましょう。

まず、以下のものを準備してください。

・湯温計
・体温計
・タイマーまたは時計(浴室に入れても構わないもの)
・飲料水

湯温計は、もちろん、お湯の温度を測定するために用います。小さいお子さんのいるおうちにはあると思います。今のお風呂は、湯温を設定できる装置がついているものもありますが、人間が出たり入ったりしているうちにどんどん温度が変わっていきます。正確に実数を測りましょう。目標はズバリ42℃なのですが、40℃ぐらいから慣れていってもよいでしょう。次に体温計ですが、お湯に浸かっても、実際体温がどれだけ上がっているかが重要。38℃を目標に上げていきましょう。測定部位は舌下、口の中ですね。そして、タイマーで延べ加温時間を計ります。目安は10分。10分連続はきついので、私の場合は、始め湯船に浸かって、7分ほどでまず、1回目の体温38℃ぐらいに持っていきます。いったん上がり、シャンプーなどして、また3分浸かると2回目の38℃になってめでたく都合10分となるわけです。

注意すべきは、脱水症状。後半は結構汗も出てきます。適宜、水分補給は怠り無く。さあ、これで汗もかいたことですし、ビールでも一杯飲みたいところですが、この後の保温が重要。これまでは、私も湯上りにストレッチなどして湯冷ましをしていましたが、これでは、効率的なHSP誘導はままならないようで、「タオルなど巻いて10分~15分保温」します。冬場は、そのまま布団に入りましょう。結構、汗も出てきますが、着替え覚悟でじっくり保温。

これだけです。この入浴法を施した翌日はなんだかぼーっとすることもありますが、LSDをじっくりやった後のような感じに似ているでしょうか。これで、48時間後に負荷をかけたトレーニングをしても、ダメージが少ないように感じました。(ほんとかな?^^;)しかし、長期間加温をしつづけるとHSPは低下するそうです。なぜなら、細胞がストレスとは認識できなくなるから。そんな時は、1週間ほどお休みしましょう。

文献には、「予備加温は、乳酸産生を遅らせる」データやHSP産生量と仕事量の相関などの例も記載されていました。また、適用例として冬季五輪のクロスカントリーでの実験も紹介されています。実際には、より効率的に加温できる、遠赤外線を用いたドーム型の専用加温装置を準備したようです。もし、この装置がスポーツジムなどにあれば利用したい気もします。まあ、そこまでしなくても、じっくりお風呂に浸かって、湯冷めしないように保温。小さいこどもにするように「1・2・3・・・・」とやるのもまんざら間違いではなかったのですね。今思いつきましたが、湯温計と体温計とタイマーを合体させたお風呂用のおもちゃを作って、遊び感覚のHSP誘導商品を売り出すのもよいかもしれませんね~。(^^;)

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コメント

こんにちは。
温めた後の保温が重要なんですね。ひとつ勉強になりました。

投稿: yono | 2005.03.23 13:02

なるほど,保温ですか.
実践するのも難しくなさそうですし,試してみる価値は大いにありそうですね.
経験を積めば積むほど,トレーニング後の回復をどうしたらいいか,というのは重要だと感じています.
良い情報をありがとうございました.

投稿: route_atm | 2005.04.06 10:00

yonoさん、route_atmさん

専門的なことは、良くわからないのですが、「お風呂」という身近な習慣に医学的知見が入って、これまでひたすら「からすの行水」だった私自身、お風呂に目的意識をもてたことは、結果がどうにせよ収穫だったのかもしれません。

よろしければお試しになって、結果というか感触でも教えて下さいね。でも、ぬるめに長時間という意見が大勢なんですよね。(^^;)

投稿: matta | 2005.04.06 19:59

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