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2004.06.07

ある自転車レースの中止の危機

いつも練習会でお世話になっているサイクリストからの情報で、隣県の福井・丸岡町で毎年恒例となっている丸岡グリーンロードレースの開催が危ぶまれているとのこと。どうも、最近開通した県境のトンネルの影響で交通量が倍増した模様。ここからは想像になりますが、福井側からの集客を見込んでいるトンネル越しの石川県の温泉町「山中」が交通規制を伴う開催に難色示しているのではないでしょうか?私も大好きなコースなので、居ても立ってもいられず以下のようなメールを山中町長宛てに実名で出してしまいました。

山中町町長 田中 實 様

突然このようなぶしつけなメールをお送りする無礼をお許しください。私は、石川県内に在住する自転車愛好家の松田と申します。ある筋より、お隣丸岡町で恒例となっている自転車レース、「丸岡グリーンロードレース」が山中町の影響で開催されないとのこと聞き及びました。誠に残念です。

私は、去年初参加して、地元の方々の心温まるサポートや応援に大変感銘を覚えました。このような感想を持つ参加者が少なくないのは、この大会に集まる多くのリピータが証明するところです。

山中町といえば新家工業による自転車の国産リム発祥の地。そのような由緒正しい町の影響で、自転車レースの開催が危ぶまれているとは、かの新家熊吉氏も草葉の陰で嘆いておられることでしょう。

我々現代人は、自動車を初めとする数々の文明の利器の恩恵に浴し「ゆたかな社会」を築いて参りました。しかし、この文明一辺倒では近い将来遭遇するであろう数々の危機に対処できなくなってきていることもまた事実なのです。

今こそ、国産自転車の発祥の地とも言える山中町の気概を示すときではないでしょうか。

勝手なことを書き連ねてしまいましたこと、お許し願いますとともに、田中様のご賢察に一縷の望みを抱いております。

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(署名)

まあ、自転車に興味の無い人から見れば全く身勝手なともいえるメールなのですが、文面にもあるとおり、「国産リム発祥の地」である隣町が越権とも言える行為に及んだという点は看過できません。

丸岡町は、ご存知のとおり「一筆啓上~」で全国に名を馳せた町です。また、現存する天守閣では最古の丸岡城も有名で、歴史と文化に恵まれた素晴らしい町といえます。一方の山中町も古くからの温泉町で落ち着いた良い町です。この2つの町を隔てていた地理的障害を、トンネルによって克服し相互交流を活発化できたことは誠に喜ばしいことです。

交通量増加により、丸岡町の判断で参加者の安全を確保できない。との理由であれば誰もが納得します。しかし、どうでしょう。レースを開催するご当地の事情ではなく、トンネルを挟んだ隣町があれこれ注文をつけてきているとしたら、なにやら一連の流れに胡散臭さを感じます。私の勘繰りが過ぎるでしょうか?

この丸岡町の例を見るまでも無く、各地の自転車レースが音も無く姿を消しているといいます。せっかく立ち上げた行事を一旦潰してしまうとその再開は非常に難しいものとなるでしょう。この自転車レースの灯を絶やさないように私も参加しつづけたいと思っています。最後に去年参加した際にもらった完走証につづられていた詩を上げておきます。

風を切り
土の香りを呼吸しながら
川に沿い
山を縫い
野や里や
古城の町を

輪と輪と
銀の花を連ねて
明日を走りつづける
バイスクル
バイスクル
バイスクルフェスタ 万歳     中野明

まさにこの詩のとおりの趣のレースでした。

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コメント

残念ながら中止が決定したようです。山中町も開催に向け協力的に対応されたようです。ちょっと書きすぎたかもしれません。

来年のより安全で楽しいコース設定で復活するこのレースに期待しています。

投稿: マッタ | 2004.06.08 20:52

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先日の記事のようにメールをした山中町から町長さん名義で、以下のような返答がきました!! グリーンロードレースの件について 今般、メールをいただきました「グリーン... [続きを読む]

受信: 2004.06.11 17:41

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