擦り傷
自転車ネタでRSSサーチしていると、出ました!「3倍早く傷を治す」と標榜するバンドエイドの記事が。さっそくこちらへTBさせてもらいました。何年も自転車に乗っていると、油断して怪我をすることがしばしばあります。ロードレーサで走っていると巡航スピードで30km/h程度、下りでは私でも60km/h以上出せてしまい、いざというときに備えヘルメットは必須です。何しろ、運動エネルギーは速度の二乗に比例するのですから。頭はヘルメットで守るとしても、手足やボディはアスファルトに晒されます。そうです、ときに大きな擦過傷を負ってしまうこともありえます。
とくに、夏場はレーサーパンツと半袖ジャージで走り回り、レースも多くありますので、自損や「もらい落車」を含めて擦過傷は日常茶飯事となってしまいます。もっとも、上級者なら危険を察知し、リスクを最小限に押さえるテクニックを持っているのですが、私のようなヘボレーサは良く転びます。怪我を治すには、子供の頃からの経験で、ガーゼなど使わずにできるだけ空気に晒して乾かしたほうが良いと思っていましたが、このバンドエイドの新製品は、「キズをピッタリ覆って、キズ口に出てくる体液(滲出液)を保持した方が、キズは早くきれいに治る」という新しい考え方に基づくものだそうです。人口カサブタの機能を果たすということでしょうか。そういえば、一昨年のレースで落車したときに看護士の方に手当てしてもらったのですが、見たことも無い透明のフィルムで患部を覆ってくれました。その翌日、近くの町医者で診てもらったときには、あえなくこのフィルムは剥がされ、ガーゼと消毒液に包まれることになったのですが、専門医療では既に普及しているのかもしれません。
あと、治りを早くするには剃毛も欠かせません。見た目もありますが、体毛には雑菌がついていて治りを遅くしてしまいます。また、このパッドは5日間傷口を保存できるそうなので粘着性維持のためにも剃毛はしておいたほうがよいのではないでしょうか。でもこの商品、ちょっと被覆面積が小さい気がします。湿布剤ほどの大きさは欲しいところです。でも、そんな大きいのは実際使いたくないのが正直なところですね。(^^;)
- BAND-AID キズパワーパッド
- 新しい創傷治療
- のちの実践編はこちら(2005 Oct)
- 専門医による適用例(konaさん提供)はこちら。やはり、専門家におまかせしましょう。(2007 May)
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コメント
おそらく閉鎖療法というものではないでしょうか?
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/
1個前のコメント消しておいてください。
投稿: yono | 2004.04.20 17:57
よく見たら関連サイトにリンクはってありましたね。あわて者ですいません。
投稿: yono | 2004.04.20 18:00
yonoさん、コメントありがとうございます。
閉鎖療法は日本ロード界でも、もう一般的なのでしょうか?海外のロードレースの映像を見ると未だに上からガーゼと脱脂綿のようなものがかかっているように見えます。
「ロード雑感」を拝読して、今年は転んでもハンドルから手を離さないようにすることを肝に銘じています。何年か前のツールで、ウルリッヒが自転車と一体になって転がっていったシーンを思い出しましたよ。
さて、熊野のレースの日記拝見しました。ポイント獲得されたそうで今年のシーズン期待していますよ。私の初レースは美山のC4です。(^_^)
投稿: matta | 2004.04.20 20:05
mattaさん、こんばんは。
現役の看護士さんでも知らない人がいるくらいですから、閉鎖療法はまだまだ一般的ではないと思います。もっと早く知っていれば落車の時の擦過傷も残らずにすんだのに、と思ってしまいます。
初戦が美山ですか。平地でスピードが上がった後の九鬼ケ坂はキツイですね。がんばってください。
投稿: yono | 2004.04.20 20:32
現在、擦過傷治療中です。「キズパワーパッド」も試しています。
確かにサイズが小さいものしかありませんし、値段も高いです。
治癒のスピードも速い場合もあるが、従来の治療法と変わらない場合もあるような感じです。
既存の治療法との「使い分け」が必要みたいです。
投稿: Go-T | 2004.07.02 18:46
擦り傷程度なら、サランラップで充分ですよ。
新しい閉鎖療法のページにも載っていますが、
①傷口を水道水で洗って異物を洗い流す。
②傷口を覆う大きさのサランラップをあてて四辺をテープで貼る。
この時、白色ワセリンがあれば塗っておくと良いそうです。
③初めのうちは滲出液が出るので、ラップの端からあふれ出てくる
滲出液を吸い取るためのガーゼやティッシュをあてておくと良い
また、はじめは1日数回取り替えると良いそうです。
我が家では、子どもが擦り傷作ってきたらサランラップです。
5日くらいできれいに治ってますよ。
投稿: takeshi | 2004.07.24 16:58
takeshiさん、コメントありがとうございます。
おー、ラップでもいけるんですね。先のGo-Tさんの「実験」の結果を拝見していて、閉鎖療法の「3倍早い」有効性を疑問視していたのですが、なんだか試したくなってきました。早速次のレースは、ラップ持参で行きます。(^^;)
ところで、「新しい閉鎖療法のページ」とは
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/
こちらでしょうか?
投稿: マッタ | 2004.07.25 08:57
はい。新しい閉鎖療法のページはその通りです。
で、家庭で出来る閉鎖療法の所に
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2mnti/wound/wound023.htm
サランラップなどを使って閉鎖療法をする場合のことが詳しく載っています。
他のページとかも読むとおもしろいですよ。
幼稚園でも使える説明文とか
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2mnti/wound/next/YOUTIEN2.PDF
非常にわかりやすいです。
他の専門的なページには、グロテスクな写真とかもありますが…。
実は私、マスコミ関係者でして、このページを作っている夏井先生に取材をしたことがあります。
「消毒&ガーゼの治療法はあと50年もすれば過去の遺物となっているでしょう」
と言っていました。
このホームページには医学的な情報も含め、この先生が得た情報が惜しげもなく載せられています。
先生の話を聞き、このホームページを見ていたら、私はあと10年くらいで閉鎖療法が主流になるんじゃないかと思いました。
…あんまり誉めると何かの回し者みたいな感じになっちゃうのでこの辺で。
投稿: takeshi | 2004.07.29 22:10
すみません!URLが間違ってました。
-が抜けていた…。
家庭で出来る閉鎖療法
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/wound023.htm
幼稚園でも使える説明文
http://www.asahi-net.or.jp/~kr2m-nti/wound/next/YOUTIEN2.PDF
です。
失礼しました!
投稿: takeshi | 2004.07.29 22:18
takeshiさん、情報ありがとうございます。
改めて、ご紹介のサイトを拝見すると面白い情報が満載ですね。
にわかには信じがたい部分もありますが、市販品が好調↓
http://go-t.seesaa.net/article/372993.html
なようですから、もしブレークしてラップでも代用可と知れ渡れば一大センセーションになるかもしれませんね。
これで落車も恐くない!?
2重にコメントいただいた部分は消しておきますね。
投稿: マッタ | 2004.07.30 12:39
はじめまして。
擦り傷で検索してお邪魔しました。
1年以上前の記事でしたので、どうしよう~?
と思いつつTBさせて頂きました。
ありがとうございます~。
投稿: no_iron | 2005.08.11 22:24