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2004.04.07

歩道を走るうしろめたさ

内部入口
まず、上の写真をご覧下さい。近年開通した金沢にある卯辰トンネルです。市内の渋滞を避けるために造られた道路整備事業の一環なのですが、おわかりのように特筆すべきは車道と歩道を分離するプラスチック製?のシールドです。トンネル走行中の自転車乗りにとって、一番の脅威は後方からの車ではないでしょうか?車に乗っているとわかりませんが、トンネル内の自転車は丸裸で走っているに等しい状況で、交通量の多いトンネルではすさまじい轟音と排気ガスに晒されています。しかし、このシールドで囲われた卯辰トンネルの歩道を走っていると、ことのほか騒音も少なく、排気ガスに悩まされることもありませんので、えも言われぬ安堵感に包まれながら1000m以上のトンネルを通過することが出来ます。しかし、歩道は歩行者のもの。軽車両である自転車は本来なら走ってはいけないのです。

とは言っても、こんなに長くて交通量の多いトンネルの車道を、走れというのは酷ですし、全国各地には交通量が多く危険な車道が無数にあります。そこでそんな道路の歩道には、おなじみの青地に白抜きの親子と自転車の絵の標識が大概あります。「ここは自転車も走っていい歩道だけど歩行者優先だよ。」と言っているようにも見えるちょっと控えめな大きさのあの標識です。今回は、歩道を爆走するママチャリのことを殊更取り上げることはしません。うまくは表現できませんが、気持ちよく走りたいサイクリストの歩道を走るエクスキューズというか、ちょっとした後ろめたさについて述べたいと思います。

私は、基本的に車道を走ります。法律どうこうよりも、気持ちよく走りたいからです。歩道は小さな小学生が好奇心のおもむくままに動き回りますし、年配の方もゆっくり散歩をされていたりして正直危険です。また、停止線を守らない車が歩道に頭を出したり歩道に堂々と駐車するドライバーもいて、今度はこちらが危険です。よって、自ずから車道を走ることを選択しているのですが、世のサイクリストは時と場合によっては歩行者に成りすまして振舞うこともあるのではないでしょうか?

たとえば、渋滞した車道を避けて歩道をとろとろ走ったり、スクランブル交差点を車道が青ならハイスピードで通過して、横断歩道が青なら歩行者に混ざって渡ってしまう。まあ、こんな芸当ができるのは自転車の良さですし、法的にもおとがめを受ける筋合いのことではありません。しかし、車道をハイスピードで疾走するロードレーサに乗っていると、先にあげた歩行者への成りすましは、車道を走る「仲間」ともいえる自動車やトラックへの後ろめたさを感じさせます。もし、車道で車からプレッシャーを受けてドライバーと対峙しなくてはならなくなったとき、正々堂々と車道を走る大儀を前面に議論できるのか?そんな後ろめたさを感じるのです。

考えすぎといわれるのは百も承知ですが、直前に歩道を走っていたところを見られていてそれを引き合いに出されたら、もう何も言えなくなってしまいそうです。ですから、できるだけ車道を走る、交通ルールも車に準じる、これを旨として日々自転車にまたがっているつもりです。ロード上級者の方が街中を走っているところを見たことがあります。自転車であることの言い訳を微塵も感じさせない走りでした。車に混ざっても、自然に車の流れに乗っています。ことの是非はあるでしょうが、私も車に一目置かれるそんな走りをしたいものです。でも、やっぱり卯辰トンネルは歩道がいいですね。(笑)

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